2001.8.13 更新

2001.6.10(日)戦争ごっこ

弟がよく飛行機のプラモデルを作っていたせいか、戦時中の飛行機に郷愁を覚えたりする。「エリア88」や「ファントム無頼」も好きだったし……。

そういうミテに格好の飛行機ショー!? ニュージャージーのお隣、ペンシルヴェニア州までお出かけ! 片道2時間、Reading という町に到着した。その名もWorld War II Airshow 第2次世界大戦飛行機ショー。だだっ広い野原が駐車場になっていて、会場の飛行場までスクールバスがシャトル便になっている。ちょうど、3機の飛行機が飛んできた。マークを見るとイギリス軍かな〜。軽快なエンジン音。

ゲートで一人10ドル(だったかな?)の入場料を払う。金曜日からやっていて、今日は最終日。残念ながらプログラムは売り切れだった。それはいいんだけどさ〜、なに? この雰囲気は? 野戦の陣地なのかい? 当時の飛行機があるのはもちろんだけど、各国の兵隊がいて、テントを張っていて、昔の車両が走ってたり、武器がおいてあったり……。古い軍用ジープはどっから来たの? え、戦車があるじゃん! どへ〜。

ちょっとイヤな感じもしつつ、かすかにワクワクもしてる。変なミテ。赤十字のテント。将校クラブ。爆撃された町の廃墟。お墓。おかしなことに、敵であるドイツ兵もあちこちにいる。ソ連兵(=写真下)もいる。日本兵はいないけど、日本軍の陣地はあった。海軍旗が飾ってあって、へんてこな漢字が書いてある箱や通信機があった。ガイジンがまねて書いたんだろうな。

日本の飛行機も2機あった。中島の97式艦上攻撃機(きゅうななかんこう)こと"Kate" (戦時中、米軍は日本軍機を識別するために、独自の名前をつけていた)、愛知の99式艦上爆撃機(きゅうきゅうかんばく)こと"Val" 。残念ながらホンモノじゃなくて、映画の撮影のためにつくったものなんだって。これにもへんてこな日本語が書いてあったっけ。

ワシントンDCの博物館では零戦の展示を見た。でも、飛行機なんだから、実際に飛んでるのを見たいなぁ。飛べるのはもうないのかな? この際、何型でもいいんだけど。

戦争は嫌いだし、軍服着て喜んでる人たちは怪しすぎる……けど、古い飛行機を整備して、実際に飛ばして楽しんでるのを見ると、「ま、いっかー」って気分になる。飛行機の歴史は戦争とは切り離せないしな〜。日本では絶対にあり得ないショーだろうしな〜。

せっかくだから、楽しむことにしたんデシ。古いジープや飛行機を間近で見たのは、初めてで面白かったし。昔の車はすごく狭かったんだなぁ、とかね。飛行機の羽が金属じゃなくて、布だったり(!)ね。この日はすごく暑くて、広い会場をうろつくだけで疲れました。くそ暑い中で食べたホット・ファッジ・サンデーはおいしかった!

折り畳み椅子があればよかったなぁ。帽子、サングラス、水は必需品かも。毎年やってるみたいだから、よかったら来年行ってみてね〜!

帰り道、道ばたに馬糞が落ちてるなぁと思ったら、アーミッシュのバギー(馬車)に遭遇。しばらく行くと、自転車に乗ったアーミッシュのおねえちゃんにも会った。アーミッシュは車や電化製品など、近代化を拒んで暮らしている人たち。今日は両極端のモノを見たのかな?

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2001.6.12(火)勘違い?

マルシアがお友だちに会ってほしいというので、マルコさん(仮名・日本人)、ピノコさん(仮名・日本人)とマルシアの家に行った。件のお友だちは93歳の女性で、オペラ歌手なんだって。マルシアん家に集合して、車で出かける予定だった。

ところが行ってみると、今日は英会話の先生のお見舞いに行くという。3人とも「へ?」となっていたが、マルシアは気にしてない。マルシア、マルコさん、ピノコさんは同じ英会話の教室のお友だち。先生は入院中なのだ。ミテは英会話をとってないので、行きしな、家まで送ってもらった。「なんなの〜?」とホントは怒っていたはずだが、こんなことで怒ってはいけない……と自制。自分ではあんまり怒っていないつもりだった。

でも、実は頭に来てたんだ。それは後日、ゆっくりとわかってきた。まだ怒りに関しては、初心者だなぁ。すぐ抑圧してしまうよ……。

夜、メッツ戦を見ていた。今日はボルチモアの球場。新庄も出ている。その新庄のそばに、鴨の夫婦が飛んできて、ずいぶん長いこと、のんびり歩き回っていた。あはは、かわいい。

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2001.6.15(金)死刑の是非

大阪の小学校で、入り込んだ男性が児童を8人も殺す事件があった。それに関して、「犯人を死刑にしてほしい」というメールをもらった。うーん、そうか? そうは思いたくない。

死刑に賛成する人には「生きていていい人」と「生きてちゃいけない人」という区別があるのかもしれない。生きる価値があるか、ないか。

でも、生きるのに、価値や資格が必要なんだろうか? そうは思わない。誰だって、生きていていいのだ。愛されていいのだ。「わたしは価値がない。死にたい」という人とメールのやりとりをする機会も多い。だからこそ、よけいそう思う。

こんど公園でバーベキューをしようと企画してる。どの公園がいいかな? ダンナと夕方下見に出た。そのうちの一カ所で、野生の七面鳥を見た! 森の中に大きな鳥がいて、最初は烏かと思った。でも、もっと大きくて形も違う。なんと、ワイルド・ターキー(昔はこのバーボンが好きだったな)! 七面鳥は森に住んでる鳥で、しかもちゃんと飛べるのだった。地面を歩くだけかと思ってたよ。

一時は絶滅寸前だったらしいが、NY州かどっかから移植して、増えてきてるらしい。こんどはもっと明るいところで見たいな〜。写真も撮れなかったさ〜。

しかだ! にげしか

みしかシカ発見!(写真左上)

こちらに気づいて逃げようとしたんだけど(↑右上)、つい立ち止まってジッと見る(←左)。

シカの習性なんだよね〜。写真を撮るにはいいけど、そんなことしてていいのか? とも思う。

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2001.6.16(土)先生とお別れ!?

今日はヴァイオリン・レッスン。早起きして、高速で1時間かけて出かける。途中、EXON のガソリン・スタンドで満タンにする。教室のあるフォート・リー周辺は、うちの近所より、ガソリンが安いのだ。

先生が怖くないから、レッスンも楽しい。レッスンの終わりに、「実は……」と先生から紙を渡された。なんだろー? 「6月いっぱいで、先生はご帰国。次の先生はこの方たちです」というお知らせだった。え? 先生、帰っちゃうの? あと2回レッスンしたら、お別れなの? 今度の先生は、中国系アメリカ人。ということは、レッスンは英語なの??

なんとなくぽかんとして、よく飲み込めないまま、「また来週」と教室を辞した。

悲しいのなら、悲しさを感じよう。感情を抑圧するのはやめよう。涙が出てきたりする。先生がいなくなる。それがこんなにショックだとは……。

車でリンカーン・トンネルを渡り、マンハッタンに。バレエのお稽古着(レオタードだな。古い言い方!)、タイツ、シューズを買う。お店ではものすごく細くて、ものすごく足の長い、とってもきれいな人がトウ・シューズ(ポワント・シューズ)を選んでたりする。同じ人類か〜というほど、きれい。ダンナ曰く「頭があって、胸があって、お腹がなくて、いきなり脚だよ!」。うんうん、そんな感じ。

またお稽古できる! 踊れる! うれしいな。でも、ふっとヴァイオリンの先生のことも浮かんで悲しくなる。忙しい日だ。

マンハッタンをあとにして、ミツワに行く。骨髄移植のドナーを募っていたので、登録する。臓器移植って好きじゃないけど、骨髄ならいいかな……。

で、ふと気がついたら、ガソリン・タンクが空に近い。おかしい。朝、入ってなかったのか? さっきのEXON に戻って、レシートを見せて抗議。店の人は「そんなハズはない。コンピューターが管理してる」の一点張り。「じゃー、入れてみろよ」と再びやってみると、入る入る。……ということは、やっぱり朝入ってなかったのだ。2回分のお金を払ったので、1回分返せ、と言ったが、とりあってくれない。

ダンナは腹を立てて、「もうエクソンはやめる!」と宣言。この前読んだNewsweek に、エクソンは環境に配慮するつもりのない会社だとあったから、それはよい決定だ。今後はShell を使うことにした。

それはいいが、なんで朝、入らなかったんだろう? 「そんなハズはない」という店員の言い分もわかる気がする。なにが起こったのか、知りたいなぁ。

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2001.6.17(日)コネクション

隣町サミットに行って、The Connection for Women & Families (コネクション)のメンバー登録をした。コネクションはもとYWCA。夫婦2人で月に58ドルを払う。するとフィットネス・センター、プールを利用することができる。そして無料でダンス、ヨガ、気功、空手などのクラスをとれる。安い!

子供用のプログラムや、ガンの治療を受けている人たちのグループもあるし、子守、救命のトレーニング・クラスもある。

あとは、バレエのクラスを申し込めば、いよいよバレエ・レッスンの開始。申し込みは後日、マルコさん(仮名)とすることにしてるの。るんるん!

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2001.6.18(月)バシャール

久々に「バシャール」を読み返した。前に読んだときより、「納得!」ってとこが多かったと思う。人間の活動は夜中の2時から4時が一番活発で、昼間の2時から4時は逆に低下するんだと書いてあった。最近、夜、寝付けなかったり、昼寝しちゃったりするのも、オッケーなのね。よかった〜。

ミテは夢をあんまり覚えてないことが多いんだけど、それにも理由があるんだから、悩む必要はないんだって! わーい、それでもいいんだ。バシャール、ありがとう!

誰かを変えようとしないこと。よくしてあげよう、変えようとすると変わらない。心配する代わりに愛と光をおくり、愛し、信頼する。それが一番。……頭ではわかるんだけどね〜、つい押しつけたり、ごり押ししたりしちゃう。でももうやめよう。なるべくやめよう。繰り返しても、気がついたらやめるようにしよう〜っと!

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2001.6.19(火)轢いたか? しまりす

運転中、気がついたら目の前の道路にシマリスがすわっていた。ちょうどタイヤの当たりそうな所。反射的にハンドルを切った。轢いた感じはしなかった。すぐうしろに後続車がいた。

あとでそこを通ったら、シマリスが死んでいた。ミテ? それとも後ろの車? 誰が悪いの? 轢いた人? ミテが轢いたのなら、ミテが悪い? 後ろの車が轢いたのなら、後ろの車の人が悪い?

いや、そーゆーこっちゃない。車というモノは、心ならずも殺しちゃうことがある、ということなんだ。そういうものに毎日乗ってる、って考えなくちゃ。

滞在記、ちょうどヴァイオリンを習い始めるところを書いた。あのときのうれしさを再体験したら、先生との別れがぐっとせまってきて、泣いちゃった。感情を表現する努力をしてるから、しばらくの間、涙にくれてたのでした。

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