2002.1.4 更新

2001.7.23(月)経済は好調?

先週G7だかG8だかがあって、日本の経済をなんとかせい、と言われていたようだ。でもなんとなくなごやかな感じを受けた。第三世界の貧しさがあるのに、好調とか言っていていいのか?

米国の富の40%は、人口の1%に集中しているという。そんな経済が好調か? 「カミング・プレイグ 迫りくる病原体の恐怖」を読んでいたら、NYCの貧困層は第三世界の人々よりも貧しいと書いてあった。びっくり。富める者はますます富み、貧しい者はドンドン貧しくなる……そういう仕組みになっているらしい。

スーパーでもまとめて買えば、単価は安くなる。銀行口座だって、たくさんお金を預けとけば、種々の手数料がタダになるのだ。変じゃん? みんなが家に溜め込んでるモノを放出すれば、世界中の人々に行き渡るかもしれないのに。

夕方、久々にウェンディのご招待を受けた。バーベキューだよ〜ん。写真はウェンディのお庭。

知らない青年がいた。ジョナサンだった! コロコロしていたのに、恋人の影響でやせたんだって! まるで別人。見違えた、と言ったら、ジョナサンは喜んでたよ。クリストフもすこし見ぬ間に背がのびていた。でも以前と同じように太っていて安心。急に変わるとビックリしちゃうもんね〜。

アメリカ式バーベキューは例によって、ハンバーガーとホットドッグ。デザートにアップルパイ(かなり甘い(^◇^;))。シンプルだけど、面白かった。ご飯の後はろうそくを灯しておしゃべり。いつもながら、気持ちよいおもてなし。

途中、クリストフが意味不明な行動をした。閉めなくてもいいカーテンを閉めたのだ。「変な奴だな」と父親のジョン。「そうじゃないでしょ。『大切な息子』よ」とウェンディ。こういう家庭内のやりとりはあんまり日本と変わんないかもね。

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2001.7.24(火)何度も戦争で死んだ

すごく暑い。日本も暑いそうだ。死人が出ているらしい。

どういうワケか、ガリガリにやせた裸の子どものイメージが浮かんで、どんどん黒く、骨ばかりになっていく。骨もドンドン小さくなって、最後には2本の棒が転がっていた。

なんだろう? 寝苦しさの中、夢うつつに考えていた。ナチスがなんかした? オウムじゃないし……。ひょっとして原爆? でも2次大戦中はソ連にいた気がするんだけど。ああ、でも沖縄とも関係がある気がしてるんだよね……。ほんとかどうかは関係ない。何度も戦争で死んだんだろう。

戦争で死んだその子たちは、今の肉体を羨ましいと言った。楽しんで、と言った。肉体をもった楽しさも知らないで死んでいったのだから。「もっとやせてたらな〜」なんて思うこたーない?

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2001.7.26(木)素直になれない

夢に苦手な人が出てきた。不平不満ネガティブの塊のような人だ。でも夢ではニコニコしていて、別人のようだった。うれしかったな。

ある友だちにはミテが「完璧な人」に見えていたらしい。そう思わせるように振る舞っていたのかな〜。そうかもしれない。まだまだなにかを演じてるんだなぁ。

戦争で死んだ子たちと一緒にいる。エビの殻むきを面白がったり、皿洗いを楽しいと言ったりする。そうかな、どっちかというと面倒だけど……。

そこで初心に返る。子どものころはいろんなことが嬉しかったっけ。ビスケットの型抜きも楽しかったよなぁ。弟なんか、洗濯機がまわるのをずっと眺めてた。いつから「楽しさ」が「面倒」に変わっちゃったんだろ? そうだね、楽しいね。

マルシアがミテを誰かに紹介するとき、「地質学者だ」とか「大学でヴァイオリンを学んだ」とかあることないこと言うので、とうとう切れてしまった。「ウソを言わないで!」と言いたいことを言った。

言ったからスッキリすると思ったんだけど、何度も何度も思い出してスッキリしない。こういうこときは、なにかまだ気づいてないことがあるんだよね。

冗談ですませられることなのに、度量が小さい? ちがう。

友だちも一緒にいたから、彼女たちにどう思われたか心配? ちがう。

怒りを表すことになれてなくて、居心地が悪い? それはあるかな。でもそれだけじゃない……。

そして気づいた。タングルウッドについてくるのを断るのに苦労したように、押しの強い(けして引かない)、いつも「自分が正しい」マルシアがすごく迷惑で、怒っていたんだ。思ってる以上に……。

そして「怒っちゃいけない」とすっごく我慢してたんだ。すっご〜く頭に来てるのに、自分を誤魔化して、気づかないようにしてた。まだまだ素直な感情に向き合えないのね〜。

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2001.7.28(土)飛び級

ヴァイオリンは教本2をやってる。あと数曲で終わりだから、早手回しに教本3も買ってあるんだ〜。

そしてレッスン。「はい、じゃあこの曲は今日でお終い。次は……」。パラパラと教本をめくるヴィクトリア。眉間にちょっとしわが寄ってる。……ミテには難しいからダメ……ってことかしらん? 彼女は別の教本を取り出した。ん? 「これにしましょう」。

え〜なに〜、見開き2ページにわたる曲だぁ! 音符がたくさんある! 教本3をすっとばして、4じゃん!?

「こんな曲よ」と弾いてくれる。ぽかんと口を開けて聴くミテとダンナ。うそ〜、弾けるわけないジャン〜! 「大丈夫。もっと自信をもって」。

そんなバカな〜と思いつつ、うれしくもあるのだった♪

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2001.7.30(月)そのままで

雑誌"SEDONA" によると、マルシアに怒った日のワタシの課題は「自分の一番未熟な行いを考える」だった。怒るってことが未熟なのかな〜?

すると「誰かとトラブルがあっても、ワタシは変わらない。相手も変わる必要はない」という文章を目にした。あ、そーか。

正直に言えば、マルシアに思い知らせてやる、こんな迷惑なことばかりするのはやめてもらわなくては、と思っていた。じつはそれが一番未熟なことじゃないだろうか?

マルシアは押しの強いマイペースの人で、ミテはそれを迷惑に思い、腹を立てる人だ。マルシアはそれでいい。ミテもそれでいい。二人ともこのままでいいんだ。変わらなくていい。変えようとしなくていい。ふーむ。アタマではわかるが……。

ヴァイオリンの教本を買ってきた。「先生?」と聞かれた。先生だったら、割引になるのだ。ノーと答えると、"Good luck"と言ってくれた。

こんなとき、「そうです、と言えば割引になるって知ってるんだけど、残念ながら教わる側なの」なんて答えられたらいいのにな〜。でも、そっか、日本語でだってそんなになめらかにはしゃべれないかもね。

また車(リースカー)が変わった。こんどはPontiac(ぽにゃ、と発音する)のBonville。で、でかい……。レガシー(写真)いままでありがとう♪

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2001.7.31(火)いい人のふり

まだまだマルシアのことを引きずっていた。私たちはタングルウッドには行かなかった。体調が悪かったからだけど、もっと根は深いのかもしれない。

「あんなに行きたがっていたマルシアを連れてこなかった」と思ったら、罪悪感を感じて楽しめない、という気分があった。つまりマルシアが「一緒に行く」と行った時点で、わたしたちのタングルウッドはなくなっていたのだ。……ひどすぎる!

でも、待てよ。ぜんぶ彼女のせい? それもなんかなぁ。

とは言っても、私たちはあんなに……眠れないくらい、落ち込むくらい悩んで、体調を崩すほど悩んだのに、それって自滅したってこと?

自滅なのだとしたら、マルシアの言うことをいちいちまともに受け取ったのが敗着ってか? 彼女はダメモトで気軽に口にしただけ? 「私も行く」「連れてけねーよ」ですんだの??

私たちは最善の道を模索しようとして、言いかえれば「いい人」になろうとして、自滅した? そして腹を立てて、キライになって……。

なんでもマトモにうけとりすぎる傾向があるのかも。そしてできないことまで「やってあげよう」としてるかも。どうしても無理や我慢をしてしまうのだ。

「平日昼間ならセラピーやります」と書いておいたのに、「週末にお願いします」という申し込みがあった。けっこう悩んでお断りした。このことを友だちに話したら、「あはは〜、きっぱり『ダメ』と言えばいいんですよ〜」と笑われてしまった。そーゆーもんなのか……。

「いい人」になって悩むのはやめるぞ〜!

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