2001.9.1(土)モントレー周辺
モントレーの駐車場はヨット・ハーバーに隣接している。そして、そこにはラッコが一匹住み着いている……らしい。去年も見た。サンノゼ在住の知り合いも、見たという。
今年もいるかな〜?? わくわくしながら、車を降りて海に向かう。そして、やっぱり発見した。
彼(彼女?)が浮かんで寝ている。ときどきしっぽが動いて、自分から推進力を作り出すようだけど、それは寝ぼけてるのか? ゆらりと潮に流されて眠ってる。
観光客が入れ替わり立ち替わりやってきて、写真を撮る。でもそんなの全然知らぬ風。手を伸ばせば届きそうだよ。そんなに無防備でいいのかしら〜??
去年はふよふよと流されてヨットにぶつかりそうだった。すると、片手をちょいと動かして、衝突を回避。なんともかわいらしく、不思議な感じ。去年とおんなじ子かどうかはわかんないけど、また会えて嬉しいよ!
ハーバーから、フィッシャーマンズ・ワーフに向かう途中の広場には人だかりが。テントもたくさん出ていて、どうやらお祭りのよう。
ギリシャのお祭りで、踊りと屋台とで賑わっていた。子どもたちが踊っていた。もう、一生懸命練習したんだよ、って感じ。明るい日射しの中、ふーん、ギリシャの衣装ってこういうのね。刺繍がきれいだったよ。
食事をすませてから、パシフィック・グローブに向かう。ニューエイジ系のお店がお目当て。ガイドブックで見つけたんだ。旅の空でバテ気味のダンナ。ミテがあれこれ見ているあいだ、店の奥のベンチに座っていた。奥と行ってもサンルームのようになっていて、明るい。そしてとっても静かな空間。どういうわけか、ここでじっとしていたら、だいぶエネルギーを回復したらしい。ほんとうにね、とってもいい感じの空間だったの。
いつかクジラが見たい。お店の人に聞いてみると、2月がベストなんだって。岸近くまでやってきて、船でなくても見える日があるそうな!
彼も見たことがあるらしい。でも、シャチがアザラシを食べに来たところだったそうだけど……。うーん、スプラッタ? でも、それも見てみたいかな〜。
8月といっても寒い土地。でも意外にも冬は暖かいんだって。あんまり気温が変動しないのね。次は2月に来たい〜!
エネルギーを充填したわれわれは、観光ルート「17マイル・ドライブ」に。有料道路なんだけど、海岸線を走りながら景色を楽しめるのだ。あちこちに見どころがあって、車を停めながらゆっくりと進む。中にはゴルフ場があって、鹿の群も見た。NJのとちょっと色が違う。
リスも観光地仕様。寄ってきて、手から餌をとるんだ〜(写真は誰か知らない人)。ミテもやってみた。……って餌は持ってなかったから、やるフリだけしたら、それでも近寄ってきたよ! ははは。だましてゴメンね〜。
びっくりしたのは、このエリア内に民家があること。民家つっても、大金持ちの豪邸ばかり。すげーよね。はんぱじゃない金持ち。「ここに住む!」「あそこがいい!」と叫びっぱなし。
岸近くの岩にアザラシがいたよ。ひとりでいろんなポーズをとってくれたので、ここでお披露目。かわいいね〜♪
2001.9.2(日)ビッグ・サーとカヤック
モントレーから1号線を南下、ビッグ・サーを目指す。ギザギザの海岸線。道路ぎわは断崖絶壁となって海に落ち込んでいる。なかなかスリルに富んだ道なのだ。
そして霧。海からわいてきて、陸地にはい上がってくる(写真手前の白い雲)。空には雲がないのに、霧に飲み込まれるとそれこそ霧中……まっしろな世界を行くことになる。サンフランシスコの霧も同じ仕組みなんだろうな。霧にはいると寒い〜。
ビッグ・サーは同じ1号線沿いでも、生態系が違う。背の高いレッド・ウッドがステキな森をつくっている。とても大きくなる木なの。根元の洞に入ったミテと比べてみて〜!!
ずっと乾燥地帯を走ってきたような気がするんだけど、どうしてここだけこんなに豊かな緑があるんだろう? とっても不思議。なにが違うんだ?
むかし山火事があったそうで、ときどき黒く焦げた部分をもつ木に出会う。ああ、でもいまも森でいてくれてありがとう。やっぱり木があるって嬉しい。
ちょっとしたトレイルがあって、山登りも楽しめる。登ると海が見えてステキ! キャンプ場もあるよ。アウトドア、好きな人はそういう楽しみ方もできる。
ミテたちはお昼を食べてから、モントレーに引き返した。そしてカヤックに挑戦。もちろん2人乗りね!!
「動物にあんまり近寄っちゃイケマセン」と注意書きがあるけど、そこいらにごろごろしているから、いやでも近寄ってしまう!!
船をつないでいるブイの上にはアザラシくん(アシカくん? いつも区別がわかんなくなる。えーと、ごまちゃんはアザラシだよね〜。ということはアシカかな?)や鵜さん。「なんか用?」って感じで、ちょっとはこちらに関心を示してくれる。
防波堤には山のようにアシカがいて、「おうっ、おうっ!」とほえててウルサイ。ときどきはすぐそばを、すい〜っと泳いでいく。「わ〜、ぶつかる〜!」。こっちは焦るけど、彼らは泳ぎの名手だもんね。もちろんけっしてぶつかりゃ〜しないさ。ほんと、自由自在!
船の欄干には大きなペリカンさん。幼稚園児くらいの大きさがある! 大げさすぎ?
この人たちが群を成して飛ぶのは、それはそれは迫力があってかっこいい。湾内クルーズの船が港に帰ってくるとき、小魚を投げてるらしいの。すると十数羽のペリカンさんが餌をもらいに、船の後ろに群がってくる。お供を引き連れて、帰港って感じ。もう圧巻〜!
人には「野生動物に餌をやるな」と言っておきながら、なんだよ〜と思うけどね。まぁいっか。
少し岸に近づいてみると、ジャイアント・ケルプの森があって、ラッコがいた(右の写真、船の手前に2頭浮かんでるのがわかる? 左にも1頭いるね)。ああ、モントレーってほんとにステキ♪ 大好きだわ〜。
明日は朝早い飛行機なので、サンノゼのホテルに泊まった。
早めに眠ったんだけど、すごくイヤな気分がして目が覚めた。するとダンナのカラダがベッドの上で宙に舞っている。激しく寝返りを打っていたのか? 飛んでたの。「これはヤバイ」と思って、腕を伸ばしダンナのカラダに当てる。だんだん鎮まって静かになった。
あ〜ん、やだよ〜。なにかいる! こわいっ(>_<)。
除霊に詳しい友だちの顔と名前を思い浮かべて、「どうか助けて〜。力を貸して〜」と必死に念ずる。話を聴いてあげなくちゃ、とそればかり考える。
聴いてあげるから、話してみて〜。
よく覚えてないんだけど、ごにょごにょ話したような気がする。そして最後に「日本に帰りたいっ!」と大きな声でその人が叫んだ。「ぱーんっ」てなにかがはじけた感じがした。移民に来たんだね。帰りたくても、当時は帰れなかった。その思い。そうだったの。
目覚ましが鳴る前に、ダンナも目を覚ました。「なんか寝苦しい……」。
早々に荷物をまとめてチェックアウト。返すレンタカーにガソリンを入れながら、「あの部屋なんかいたみたい」。すると「道理で……不安な気持ちがドンドンわいてきた」。
日本に……じゃない、その人、光に還ってくれたかな……。
2001.9.3(月)我が家へ
飛行機では爆睡! 眠れなかったぶんを取り戻してる!
Newark空港のモノレール・ロットに車を置いておいた。街灯のすぐそばにとめたのが悪かった〜。ボンネットは鳥の糞だらけ。黒い車体に白いふんがよく映える(-o-;。
夜はペナンでご飯を食べる。
インターネットに向かっていたダンナが「う!」とか叫ぶ。なんだか忘れたけど(ほんとは忘れてないんだけど、ここではぼかしとく(^◇^;))、大きなニュースが飛び込んできた。われわれの運命にも影響がありそうだよ〜。
2001.9.7(金)変化の可能性
旅の疲れか、熱が出たり、だるかったりでウダウダとすごしている。眠れるだけ寝ちゃおうっと。
まだ具体的ではないが、NJから動くという可能性がとりざたされるようになった。いろんなウワサが飛んでるよ。
2001.9.9(日)動きのある街NY
昨日はヴァイオリン、休んじゃった。へへ。練習してないし〜。
フェリーでマンハッタンに行く。本屋さんをまわり、ホールをまわり、めんちゃんこ亭でご飯を食べる。
なんとCDショップのHMVが潰れていた! ヴァージンもタワレコもあるからいいけど、びっくり! 「秋葉原直送」をうたい文句にした日本人向けのパソコン・ショップ「ユーザーズ・サイド」が開店した。立ち止まっていないNY。いつもいつも変化してるんだね。
2001.9.10(月)緑化希望
熱? だるい? のどイタイ。ヒリヒリする。なんだって、「ソウルメイト」に腹が立つんだろう?
ムラサキイガイのエッセンスを飲んでるから、怒りが出てきてるのかなぁ。
だるいワリに車を洗ってみたり(初体験)する。鳥の糞よ、サヨーナラー! せっせと掃除をしたり……。「すぐやる」のがラクチン。変なの〜。体調とは関係ないんか?
ドングリやなんか、木の種を集めて、あちこちにばらまこうかな。飛行機から見えた砂漠。あそこはもう緑になんないの? それで考えている。NJは緑だけど……ね。