2002.2.12(火)ひがみまくり
ゲリー・ボーネルの「光の十二日間 21世紀最終改訂版」が届いた。その中で、ゲリーが腰痛に悩み、その原因が「誰も自分を支えてくれない」という思いだったとあった。
今朝からまた左の腰が痛かった。水晶のクジラをもって瞑想してみる。
友だちがいない。カーネギーホールのチケットを誰か買ってくれないかメールしたけど、返事が来ない。年賀状なんて全然来ない。読み終わった雑誌「モーニング」をおくってと頼んだのに、弟からはなしのつぶて。
どーせ、私なんか。メールも突然来なくなった。どーせ。誰も判ってくれない! ひとりぼっち。
……というヒガンダ思いがずっとあったことに気づく。
それなら、チケットは売れるし、モーニングは届くし、人もたくさん行き来するし、たくさん知り合いや友人ができる、とイメージしてみる。
こんな思いも喜んで許そう。もう許そう。嫌いな人も愛することを学ぼう。正直でいよう……。
2002.2.13(水)シフト
自分が怒っているときには、怒っているとちゃんと認める。イヤなときはノーと言う。いまはそれを学んでいると思ってた。
ちょっとシフト。嫌いな人、苦手な人もよいところをみつけ、光の存在、聖なる存在として見ることに移ってきたみたい。"Reaching to Heaven" にあった瞑想を続けているからかな? すごい速さで変わってきているみたい。
2002.2.14(木)お願いすること
今度は天使、ガイド、マスターなどの存在に「おねがい」することを学ぶようだ。怖れを感じている人たちに天使をおくる。メールをくれる人にも。友だちにも。
するととても賑やか! ステキないいエネルギーを感じる。力があって、明るくて、みんないる、という感じ。
身につくまでしばらく。すぐ忘れちゃうからな〜。
いまは左右に一人ずつガイドがいてくれてるみたい。
2002.2.15(金)我慢
自分で理由を納得して我慢することと、納得してないのにやみくもに抑圧して我慢すること。意味が天地ほども違う。
人は自分が「イイ」と信じていることをする。信じてることと、やってることが違うと無理な我慢になり、葛藤が生まれる。
「光の十二日間」によれば、いまは葛藤を手放すことが大事なんだそうだ。そして葛藤を手放すには、「葛藤があることに気づくこと。ただ気づいて見つめること」。手放すために何かする必要はないらしい。
左腰というか、足の付け根が痛い。どんな葛藤があるのかな〜?
2002.2.16(土)南へドライブ
3月春分のころ、セドナに行こうかと思っていた。でも、ダンナの仕事が忙しくなりそう。そんじゃ、6月夏至のころに延期かな。
VOICEからお知らせが来た。5月か6月にゲリー・ボーネルとフォー・コーナーズを巡る旅だって! ダンナも興味を示してくれたので、ウェブサイトから問い合わせてみた。面白そう〜。
♪♪♪♪♪♪♪
相変わらず左足の付け根が痛い〜。ぎっくり腰のパターンみたい。原因を探る。言い分を聞く。でも、1回でわかろうとするのはやめた。
♪♪♪♪♪♪♪
「怖いよ〜」って思うのと、「私は今怖がってる」と認めるのは別々のことだな〜。
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お昼すぎ、ガソリンを満タンにして、ドライブに出かける。高速道路I-25 を南下。デンヴァーをすぎると、車も減るのね。
コロラド・スプリングスは観光地でもあるせいか、木がたくさんあってとてもキレイ。パイクス・ピークもステキな山容を見せる。ここを訪れた方が「コロラドはステキなところですよ」とおっしゃっていたけど、なるほど! フォート・コリンズとはちょっと違うなぁ。空軍学校があって、飛行機が飛んでいる。しばし見物。
165マイル(264キロ)走って、プエブロという町に着く。家を出てから3時間。お腹すいた〜。食べるところを探していたら、パンダ・バフェという中華を発見! アメ食しかないかと思っていたのに! うれしい〜。
さらに南下を続ける。スパニッシュ・ピークという山が近づいてくる。双子の山が夕日を浴びてとてもキレイ! なんてステキなんだろう〜♪ Walsenburg という町のホテルをとる。予約はしてないけど、とびこみで聞いて楽勝。
ホテルの隣にあったメキシカンでご飯。お店の人が親切でいい感じ!
今日は226マイル(362キロ)走破。もうちょっとでニューメキシコ州っていうところまで来た。でも明日は西へ向かうんだ〜。
2002.2.17(日)大砂丘とクレストン
起きて西に向かう。途中の州立公園に立ち寄る。湖にスパニッシュ・ピークが映るポイントがあって、とってもキレイ!
ぽかぽかと暖かい。これからGreat Sand Dunes National Park(大砂丘国立公園)に向かう。いったい、どんなところなのかな〜。それにしても、車が少ない。この道を走っているのは私だけ……という感じ。対向車もたまに。ふふふ、こういう道ならいくらでも運転できてよ!!
「Great Sand Dunes こっち」という看板に従って、一段と田舎道に入る。こりゃまた……運転、楽でいいぞ〜! 途中にギフトショップとレストランを兼ねたお店を発見。お昼は後でここで食べればいいよね。よかった。
そしてさらにうねうね。ここはロッキー山脈の中の大きな盆地。行く手に尾根が見えるのだが……そのふもと付近に赤茶色というか、そんなものがある。まさか? あれなの? いったいどんな仕組みでできたって言うんだ〜?
ヴィジター・センターに入って入場料を払う。間近に砂丘つーか、大きな砂のお山が見える。不思議な風景! どうやってできたんだ〜? 説明はあるけど、英文だしめんどくさいから読まない。「知りたい」って気持ちと、「理解するぞ」という気持ちは違うらしい。
ちょっと進むと駐車場があって、そこから砂丘に登れる。「夏は砂が熱くなります。犬を連れている方は、足の火傷に注意」なんて看板がある。砂だけ。木陰なんてないもんね〜。夏は炎熱地獄なんだろう!
登り始める。……が! アリ地獄とおんなじで、足をあげてもあげても、砂にめり込んでなかなか上に行けない。傾斜もなかなかなモノ。ひー、こらキツイわ〜。でもまぁ、空は真っ青だし、砂は一色だし、なんという風景なんだろう。
ダンナを見ると、いつもよりオーラがハッキリと見える。こんなに明るいのにね。ここもパワースポットなんだなぁ……などと考えながら、ハァハァ息を切らしてのぼる。
「あそこまで行こう」と決めて、そこにたどり着くと奥にさらに頂上がある。ああ、キリがない〜。しかも上に行くほど、風が強くなる。砂が飛んでいて、当たると痛い。ひえ〜、寒いよ〜。けっこう過酷!
あそこまで、と決めた頂上の向こうには案の定もっと砂山が続いていた。「もう勘弁してやる〜」。それにしてもいい眺めではないか。下の方にいる人たち、蟻ンこみたいだよ!
降りるのは超カンタンだった。砂に足がめり込むから、1歩で1メートル、って感じでほいほい降りられる。砂がクッションになるから、足にも衝撃がないし、これは快感! わーい、こんな感覚は初めてじゃ〜。面白い、面白い!
すっかり堪能して、車に戻る。登って帰ってきて、ヴィジター・センターも含めていつの間にやら2時間半も経っていた! びっくりぃ。靴を脱ぐと砂砂、砂! 靴下も砂だらけ。デジカメの中にも入ってるらしい。振るとカラカラ音がする。
お腹もすいたし、さっきのレストランへ……と思ったら、夏しか営業してないらしい。うーむ、観光には季節はずれだし。しょうがない。クレストンに向かう。
クレストンは「世界のパワースポット」(Voice刊)に出ていた町。著者も訪れたことがないという人口100人くらいの小さな町。もともとはネイティブ・アメリカンのウテ族の聖地で、いまはキリスト教、仏教、ヒンズー教、神道、チベット密教、禅寺などさまざまな宗教の施設があるのだと言う。
どんなとこかわかんないけど、そばだから行ってみよう。
車を出してすぐ、前方に1台停まっているのが見えた。道の真ん中でなにしてるんだろう? 車の右手は牧場で黒いカタマリが見える。まさか!? なーんとバイソンの群だったのだ。動物園以外で見るのは初めて! うひょ〜、毛がモコモコだよ〜。すると、群は道を横切り始めた。ちょっとタンマ! こんなのろのろした人たちに遮られた日にゃ、数十分身動きがとれないのでは?
どきどきモノだったけど、けっこうさくさく歩いていってくれた。「窓あけても大丈夫かな?」とダンナ。「え、わっかんない。怖いから、やめて〜」とミテ。牛さんには造詣が深くないから、この人たちこんなにおっきいから、ちょっと怖い。
でも、耳にタグがついていたから、野生ではなくてどっかの飼いバイソンなのね。ああ、怖いけど嬉しかった!
さて、一路クレストンを目指す。腹ぺこなので、どっかで食べようと言っていたんだけど、まず町がない。町はあっても、日曜日で店はお休み。アメリカにはご飯もないのか〜(;_;)。
クレストンの町の入り口に掲示板があった。ここが聖地か。町は掲示板の左側。道なりに入ってみる。ほんとうに小さな町だ。でもでも、ここがそうなの? なんというか雰囲気もがちゃがちゃしていて……。本を書いた人も、まだ実際には行ってないと書いてあったからガセだったのかなぁ。
小さな食料品店が開いていて、サンドイッチを買って食べた。ああ、やっとありつけた〜。町内冊子のようなものがあって、買う。やっぱりクレストン、ここがそういう町のようなんだけど……?
少々ガッカリしながら、町を出る。掲示板の右側にもなにかがあるみたい。私有地のような雰囲気だけど入ってみた。すると……! こっちがそのクレストンだったのだ。丈の低い木立。その中にひっそりと建っている家々。静謐。明らかにさっきの町とは雰囲気が違う。遠く広がる盆地とその向こうの山なみ。
チベットの犠牲者を祀る一画。ヨガのセンターや、仏教のセンター。そして、小さな教会。なんて静かなんだろう。いつかコミュニティーを作りたいと漠然と思っているけど、こんな感じにしたいなぁ。静かで満たされるような感じ……。
雰囲気を味わっただけだけど、来てよかった!
クレストンの町へは一本道。ここを戻ると、大きな道路(でもないか)との角に石屋さんがあった。ワクワク。「ねぇ、寄ってもいい?」。入ると笑顔のなつっこい女性がお店番をしていた。「ちょっと見せて下さいね」「はい、どうぞ」。あるある。石石! ふーむふーむふーむ……でもちょっと輝きがよくないかな〜。と言いつつも、ブラックトルマリンを買う。
お店でマッサージセラピーもやっているという。「あなたが?」と聞くと、はにかんだように「母が……」と言っていた。「こっちの部屋でやってるの」と案内してくれる。サイババの大きな写真が飾ってあって、なかなか異国情緒な部屋。こんなところにもサイババが……。浸透力の大きさに改めてビックリ。
お店を出て、北へ向かう。宿のありそうな町はあるかな〜? Salida(サライダ)という比較的大きな町でベスト・ウェスタンを発見。「部屋ありますか?」「ありますよ〜」。レセプションにいたのが東洋人だったので驚き。昨日、今日とほとんど白人しか見てないもんね。コリア系アメリカンのようだ。こんな田舎で出会うなんて。ちょっと嬉しい。
お薦めのお店でご飯を食べて、寝る。本日の走行距離326キロ。楽しかった!
2002.2.18(月)ドライブ3日目
Presidents' Day で休日
Salida(サライダ)の町外れに川と池があったので寄ってみる。カナダ雁(グース)、ガチョウ、鴨……水鳥がいっぱい。彼らはなんかもらえると思って、なんとなしについてくる。誰か餌やってるんだね〜。たいていは餌やり禁止だし、立て札もあるけど、餌を与える人は後を絶たない。寄ってきて食べる様子を見るのは楽しいし、無理もないのだけど……。
「ごめんね〜、なんにもないの。バイバイ!」と車を出そうとした。でも彼らはお構いなしに、車のそばをうろうろ。車の正面に回られると、乗っている我々からは見えない。そんなことはないだろうけど、轢いちゃったらやだし〜。
なんとポケットにスープ用のクラッカーが残っていた。
「あっちの方に鳥さんたちを引き付けるから!」と車を降りる。「ほーら、ご飯だよ〜ん」とクラッカーを出すと、わらわらと寄ってきた。十分車が離れたところで、鳥さんたちからダッシュ! はぁ〜、掟破りの餌やりをしてしまったぁ。
ロッキー山脈の中を走っていくのだが、平らな土地も多くてビックリ。たぶん古い山脈なんだろうなぁ。日本とは様子が違う。活動中の火山もなさそうだし……。
途中で石屋さんを発見。人家もまばらな土地。小さなガソリンスタンドの隣に、細長いプレハブのような建物。車を降りると、駐車場にいたハスキー君がやってきた。フレンドリーなお利口さん。犬にかまれたことがあるから、犬を怖く感じるときも多いんだけど、この子なら平気。お店にはいると、ついて入ってそこで丸くなって寝てしまった。かわいい〜♪
このお店、けっこう広くて充実した品揃えだった。石たちもうれしそうに輝いている。いい雰囲気だなぁ。緑色のアゲートを買った。卵形なの。かわいいな〜。
お店にはたがねやヘルメットなど、石や金を掘る道具もあった。鉱物掘りのツアーもあるみたい。きっと夏にはお客さんがたくさんなんだろうな。
それもそのはず。聞いてみると、例年ならまだ雪が深いはずなんだって。今年は変な気候で、きっと水不足になる……と言う。うーん……それは大変だ。こうしてドライブできたことはとてもラッキーだけど。今日は雨か雪になるかもしれないお天気。ちょっとでも降るといいなぁ。
サライダから3時間半でデンヴァーのCostcoに到着。さくらスクエア、大島ラーメン経由で家に帰った。今日は350キロ走ったのね。3日間、なかなかいい配分だった。さすがダンナ!
留守電が珍しくチカチカしてる。母が「みほちゃん?」と言ったきり、切ったようだ。なんだろう、不幸でもあったんだろうか(どうしても悪いことを考えてしまう)と日本に電話。スキーツアーに参加して、コロラドに来るかもしれないとのことだった。う、う〜。
2002.2.19(火)自分で自分を傷つける
起きたら、気分が落ち込んでいた。
それでもメールを書いていると、「自分を苦しめているのは、自分だけ」というフレーズがやってきた。ああ、そうだなぁって思う。
ある人からのメールになんかひっかかってしまっていた。「なんか非難されてる??」と思いこんだの。でも返事を書くために読み返したら、文面はそうではない。非難されるのを怖れるあまり、非難されていると思いこんでしまったのだろうか?? そして一人で勝手に苦しんでいたのかもしれない。
やっぱり自分を苦しめるのは自分なんだ……。
朝からの落ち込みの原因がわかった。恐怖だった。「こんどは、母はどんな風に私を傷つけるんだろう……」。「怖いよ。会いたくない」というと、ダンナが「一緒にいるから大丈夫だよ」と慰めてくれた。
これほどまでに怯えているインナーチャイルドがいるなんて、ちょっとショック。でもなんだか納得……。