2002.6.4 更新

2002.3.2(土)鯨に会う

マルコさん夫婦、キウイさん夫婦と6人でモントレーに出かける。モントレーは3回目。カリフォルニア出張のたびに来ているお気に入りなの。

駐車場に車を止めて、早速ヨットハーバーをのぞくと小さなエイが泳いでいた。ラッコはいないけど、うれしいなぁ。今回のお目当てはクジラ。前に来たとき、ニューエイジ系のお店の人が、「クジラなら2月がいい」と教えてくれたから。

クジラ・ウォッチングの船は何軒もあって、どこを選んでいいかわからない。初めに見つけたところでいいや。夏は片道2時間とか3時間とかかかるけど、冬に来るクジラは沿岸まで近づくので片道1時間くらいですむらしい。

とてもいいお天気だけど、風が強い。海の上は寒い。波もあってけっこう揺れる。カムチャツカに船で行ったときのことを思い出す。台風に追いかけられて、大時化だった。海面が生き物のようにうねるのはすごい迫力だったっけ。

沖に出ると、海って広いと思う。船がちっちゃく感じる。2,30人くらいは乗れる船なんだけどね。沖っていっても、いくらも来てないんだけどなぁ……。見渡す限りなんにもいない。ときどきジャイアント・ケルプ(海藻)の切れ端が流れていく。

すると「どこそこにクジラが……」というアナウンスが流れる。風が強いし、よく聞き取れない。でもみんながいっせいに海面を探し出すから、そっちの方向に目を凝らす。どこじゃ〜、なんじゃ〜、人より早く見つけてやるぅ〜(なんて思っていた)。うーんと向こうに小さな水柱があがる。クジラの潮吹き! おお、あそこにクジラがいるんだ〜。

いるんだ〜……けど、いるとわかるだけ。カラダは海の中だもんね〜。私たちが見ているのはGray Whale コククジラ。大型ヒゲクジラの一種……ということだけど、クジラというと思い浮かぶシロナガスクジラなんかよりはちっちゃい。

数頭の群。数分毎に海面まであがってきて、息をする。プシューと潮があがり、海面に背中が弧を描く。うまくすると尻尾を出してくれる。「きゃあきゃあ、尻尾見せて〜」と騒いでしまった。陸上の生き物なら、驚かさないように自制がはたらいて静かにできるのだけど、どうも興奮してしまう……。

30分ぐらいはそばにいたのかなぁ。何度か潮吹きを見て、陸に帰った。ハンパーバックがブリーチ!! ……なんて派手なものではないから、かすかにガッカリという気持ちはあるけど、こんなそばでクジラと一緒にいた、見た、って興奮の方が大きい。クジラさんたち、ありがとう〜。また見たい〜。

駐車場に戻ると、お馴染みラッコさんがいた。必ずヨットハーバーにいる一人ラッコ。さっきいなかったのは、ご飯でも食べにいっていたのかな〜(ラッコは大食いなのだ)。

クジラは2月と教えてくれたPacific Gloveのお店に行く。町並みもステキなところなの。「教わったとおり、クジラを見てきたよ」と報告。「ああ、あなた覚えてるよ!」と言ってくれたけど、まぁホントかどうか。でも、この人には会いたかったから、うれしいな。

カリフォルニア最後の晩ご飯。「菅波家が行きたいところでいいよ」と言ってくれるみんな。ダンナが選んだのはリンガーハットだった(^^;。ミツワ・サンノゼ店のすぐそば。ああ、長崎皿うどん!! おいしかった(;_;)。カリフォルニアはおいしい日本食があって、いいのぉ〜。

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2002.3.3(日)歴史的建造物

金曜日から由緒ありげな歴史的ホテルに泊まっていた。ビジネス客のいない週末はとっても安くなるのだ。

ホテルの歴史を書いた冊子が部屋に置いてある。ペリーがエド湾に行ったときにどうの、だって。えっ、ペリーってMatthew Perry って言うの!? このスペルには見覚えがある……。ドラマ「フレンズ」のチャンドラーじゃん。びびび、びっくりした〜。

昨夜荷物の整理などをしていたら、ダンナの入っている浴室で大音響が! 足を滑らした拍子にシャワーカーテンをつかんで倒れたんだという。歴史的浴室で、シャワーカーテンを吊っている棒が見事に曲がって床に落ちていた……。あわわ、どうしよう? 怪我しなくてよかったけど。

怒られないかな〜とびくびくしながら、チェック・アウトのときに「壊しました」と告白。「知らせてくれてありがとう」とニッコリ。よかった〜、怒られなかった〜。あとで修理代とか請求が来ないといいけど……(来なかった)。それとも古いから、あんな破壊はしょっちゅうあるのかもしれない……。

あたたかいカリフォルニアを発って、デンヴァーに着いたら雪が積もっていた。ターミナルビルから駐車場に向かう数分で凍え死ぬかと思ったよ。

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2002.3.7(木)さらけ出せない

同じアパートに住むお友だちに鉢植えを預かってもらっていた。取りに行ったら、花が咲いて帰ってきた。クチナシだったの。いいにおい。

♪♪♪♪♪♪♪

どうしても「問題から逃げている」人に腹が立ってしまう。メールに「こうなの?」と書いても、「そうですね」で済んでしまったり、そこは省いて返事があったり……。うちの母と同じ、と思ってしまう。自分を見つめろっ、と心の中で責めてしまう。

怖くてできないんだろうなぁとは思うのだけど。しかも、多かれ少なかれ人は自分の問題からは逃げている。自分だってそうなのに、どうしてこんなにひっかかっちゃうんだろう? 特定のパターンがあるのか? まだわかんない。

いま「自分をさらけ出せない人」に囲まれている気がする……。人のことは言えない。自分だって……。まだ「こんなこと言ったら傷ついちゃうだろう」と言いたいことを引っ込めてしまうし、そのあとに続くだろう批判がこわい。

また新しいテーマに移ってきたのかな〜。もっとオープンになりたい〜。

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2002.3.15(金)音楽の力

日本の教科書会社に「アリゾナ緑茶」を送ったら、戻って来ちゃって、今日再送した。「アメリカに緑茶があるなんて面白い! 教材に取り上げたいから送って下さい」とのことだった。緑茶と言っても、日本人が思うのとは似ても似つかないシロモノ。味わって下さるといいな〜。

戻ってきた理由は、ビールの空き箱を使ったからだった。「アルコールの箱は送れません」だって。頑丈でいいと思ったのだが。

♪♪♪♪♪♪♪

ニュージャージーからの引越で、ポスター数枚がなくなってしまった。荷造りから品だしまで、とても厳重に管理する仕組みだったのに、どうして紛失したかとても不思議。今日は日通の人が、保険のチェック(小切手)をもってきてくれた。おいしいと評判のケーキ付き! うれしいなぁ、ポケットマネーでかしらん? こういうことをされると、「もう日通さんには頼みません!」なんて気持ちが消えちゃう。……って変える気は元からないけど。

♪♪♪♪♪♪♪

DVDで買った映画"Music of the Heart"を見ていたら、泣けて泣けてしょうがなかった。貧しい人が多いマンハッタンのイースト・ハーレム。この地区の学校で、子どもたちにヴァイオリンを教えるプログラムを始めた先生がいる。クラシックには縁のない人も多い(アメリカ全般そうだけど)。「楽器なんて、なんになんの!」と反対する親だっている。

でも子どもたちは「ボクにもできる!」と自信をつけ、生き生きと輝き始める。ところが予算削減のあおりを受けて、プログラムは消滅することに。続けたいと願う人たちは、コンサートを開いて資金を集めようと計画し、準備が進む。ところが会場のホールが水漏れ事故で使えなくなってしまった。万事休す!

コンサート賛同者の中にプロのヴァイオリニストがいて、仲間に窮状を訴える。するとどこでどうつながったのか、カーネギー・ホールの社長にしてヴァイオリニストのアイザック・スターン(2001年9月に死去)の耳に達する。スターンは言う。「カーネギーホールをお使いなさい」。音楽家ならだれでも憧れるカーネギーホール!! コンサートは大成功。いまもプログラムは続いている、というストーリー。

映画にはホンモノのスターンも出演してる。スターンの他に10人くらいのプロ・ヴァイオリニストも趣旨に賛同してカーネギーの本番に出演してる。子どもたちと一緒にバッハの曲を弾いてるのだ。しかもこれは実話。

音楽の力に泣けるのだろうか……?

映画の他にもう一枚DVDが入っているのに気づいた。実話の方のドキュメンタリー"SMaLL WONDERS"だった。これまた泣けて泣けて……。ホンモノのカーネギー・コンサートも収録してあった。しかもこちらのコンサートには五嶋みどりさんの姿が!! ちょっと縁があって親しみを感じているから、びっくりも喜びもひとしお。

久々にヴァイオリンを出して弾いてみた。好き……なのかな〜。ホントに好きなら、毎日弾いてるか(^^;。

♪♪♪♪♪♪♪

今週は体調不良でずっとダラダラしてた。だるい。悪寒。熱などなど……風邪みたいな、そうじゃないような……。地球のエネルギーシフトに伴う変化、と思ってるケド。

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