2002.7.7(日)嫌われたい人はいないが
日本に出した葉書が宛先不明で帰ってきた。太平洋往復。長旅、お疲れサン。日米の郵便システムも大したものだな。
そうかそうか、引っ越しちゃったか。連絡もくれなかった。……でも仕方がない。まえに「ごめんなさい、キライになりました」と手紙を出したのだから。
そのころは友だちなら、すべてを許さないといけないと勘違いしてた。たくさんの人の前でバカにされて笑われた、と感じたり、いろいろ負担に感じていたことを抑えつけて隠して、許さなくてはと無理を重ねた。ひとつひとつは些細なことだったんだろうけど、ネガティブな感情がふくれあがってしまい。
最後に会ったときはカラダがいうことを聞かなかった。どうしても正面から向き合えず、カラダがそっぽを向いてしまう。「ダメだよ」と頭が叱っても、全然効果なし。ずいぶん変に感じただろう、いぶかしく感じただろう、とアメリカに渡ってから(会わずにすむようになってから)「かくかくで……」と手紙を書いた。
会うことになっているならまた会うだろう。学びが終わったのなら、会わないかもしれない。
でもいまでも、「怒るべき時にちゃんと怒る」「自分の気持ちを伝える」はできないかもしれない。
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ブラックヒルズ(サウス・ダコタ州)で見たクレイジー・ホース像。好きじゃなかったので、「なんだかな〜」と書いたら、あの像の作成にはすごい物語があるのだとメールをもらった。白人とインディアンの友情。あたたかい話があることを、テレビ番組でやったそうだ。
それをきいて、クヨクヨと悩んだ。一番のネックは「自分は間違ったのか?」。「間違った! 生きるのをやめたい」。そう感じている自分に気づいた。失敗をそんな風に捉えているのだ。ものすごい恐怖がおしよせてくる。
ずっとそんな風に生きてきた? ……それはどんなに苦しかっただろう。とてもかわいそうだ。
「しかじかでクヨクヨしてるの……」とダンナに弱音を吐いてみる。「それは知らなかったね。でも、自分で感じたことに自信をもっていいんじゃない?」。
ああ、そうだ。グレート・プレーリーというか、荒れ地を延々と旅する。見えてくる豊かな森。しかも大きな岩がすばらしい景観をつくってる。大岩フェチのミテにはたまらなく聖なる眺め。
その岩を削っている人たち。マウント・ラシュモアは大統領の顔だけだけど、クレイジー・ホースは馬に乗った姿をつくろうとしてる。もっと大規模。
ここらへんはインディアンの聖地だったはず。何も知らない、あるいは知っていて無視して白人が岩を彫っても、インディアンがおんなじことをしてしまうなんて……。
そう感じた自分の悲しさをもっと大事にしよう。また自分を信じ切れなかったんだな。
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そう頭でわかってもショックはショック。落ち込んじゃう。ショックを受けていることを認めよう。
……でもいまはそのことがなくても、生きる意欲が低下中。なにもしたくない……。
2002.7.9(火)ワシントンから独立?
人を見ると、「太ってる」「やせてる」「背が高い」「低い」「顔がどーの」「足がどーの」と値踏み(?)している。外見にばかり気を取られてるんだな。
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きのう、朝見たら、車のウィンド・シールド(フロントグラス)にひびが。車をおいたときは、なんでもなかったのにぃ! 昨日は定期点検、今日はウィンド・シールドの取り替え(写真はガラス修理工場。頑固な職人、って感じのオジサンが一人でやってた。けっこう気に入った)。あしたはリコールの修理。なんだか立て続けに……。
修理工場のそばにあったCinzzetti's (写真下)でお昼を食べる。イタリアン・バフェ。なかなか豪華。おいしかったなぁ。二人で30ドルもしたけど。
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友だちからのハガキを、なんとも投げやりに感じてイヤだったけど、なにもミテが怒ることはないんだ。彼女の問題なんだから。
怒りが消えた。
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中華を食べると、勘定書とともにフォーチュン・クッキーをくれる。割ると中に紙が入ってる。ちょっとした言葉が書いてあって、少なからず楽しみだったりする。けっこう状況に即した言葉が来る。これも偶然ではないってことかな。
最近のには「自分の影響力の大きさを知りなさい」と。うーむ、意味深……。
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家を運んでいるトラック。左右くっつけて完成?そうか、ペットボトルの飲み物って添加物が入ってるのか。どこかで読んで気がついた。そりゃそうか、保存料とかね。なるべく自分でいれて飲もうっと。
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深夜のトークショー。大学生を相手に、司会のジェイ・レノが質問をする。
「7月4日はなんの日?」「独立記念日」。
「なにから独立したか知ってる?」「ワシントン?」。とびきり面白い答えを放映してるんだろうけど、それにしても……(^◇^;)。以前にもあったな。
「真珠湾攻撃をしたのは誰?」「ハワイ人?」。
2002.7.10(水)狂気への誘い
「ビューティフル・マインド」を読んでいる。精神分裂病(統合失調症)を患い、それをのりこえてノーベル賞を受けた数学者ジョン・ナッシュの物語。
ダンナもそうらしいけど、読んでいると自分も狂気の世界に入り込んでいく。「おかしくなってもいいんだ」と思えて、いつもはめているタガを弛めるみたい。
自分の中にある狂気や、死に対する憧れ。ふだんはすごく抑圧してるんだろうな。
誰かが自殺すると、「なぜあの人が?」と残された人々はいぶかる。でも、どうだろう? 自殺したい気持ち。だれだって、多かれ少なかれもっているんじゃないかしら。
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瞑想していたら、青い瞳を刃物が切るシーンが浮かんできた。いたたまれなくなって、醒めた。先端恐怖症だから、すごく怖い。いや、先端恐怖症だから見えたのか? 「見たくないっ」と目をつぶるけど、ダメ。苦しい。あれは処刑だったのか?
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超能力がほしい、とおおっぴらに言えない気分がある。心が混乱している人に、しばしばそういう能力があるから? 危険な気がしてる?
超能力があったら、なにがしたいと思ってるんだろう。ずっと問い続けてるんだけど。
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うちの両親は人里離れた山の中に住んでいる。彼らもヒトギライ? 受け継いだのかな?
ふと「まだ母を殺してない」と思った。河合隼雄さんの本など、ユング派の分析に「親殺し」というテーマがある。それをさすみたい。自立のために必要な何か?
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熱がある〜。暑い〜。苦し〜、ということで「からだを冷やしてくれる食べ物」をネットで検索。
カレー粉、コーヒーなどの文字が出てきた。あれ!? カレー食べたばっかりだし、普段は飲まないコーヒーを今日は飲んでるし。本能的にそういうものを選んでた? たいしたもん?
2002.7.11(木)散歩と日射し
運動不足なので、散歩をしようしようとずっと思ってた。太ってきたし。でも、日中はとても歩けそうもない。気温も高いし、日射しがあまりに強烈。
余談だけど、沖縄に行ったとき、強い日射しに「さすが南国!」と思った。亜熱帯の太陽は温帯とは違うのね……と。でもニュージャージーもコロラドも、沖縄と同じようなお日さまのまぶしさ。緯度は函館と同じくらいなんだけど。
ということは、単に関東地方は空気がすんごく汚れてるってこと? 人々が溜め込んで見ないふりをしている怒りが、大気汚染として現れるのだとも言う。
ともあれ。
では、朝早起きして涼しいうちに歩こう。7時発で歩いてみた。もうすでに日射しが強い。でも、風はさわやかでキモチイイ。
「なにか目標を立てるときは、実現できることにしなさい」となにかで読んだ。できないことを目標にすると「できなかった」「またダメだった」と、どんどん自己評価を下げてしまうから、と。一理ある。
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すでに5月の日記に「人類キライ」と書いてあることに気がついた。こんな風になんども気づいて、なんども忘れて、いつか自分のものになっていくんだろう。
2002.7.12(金)期待をやめる
ネガティブな感情がすごく湧きだして苦しい。なんだろう、分析しようとジタバタしていた。するとあるメルマガで「感情がとおりすぎるのを静かに待つ」とあった。そうだ、それが基本だった。また忘れていた。
考えたり、言い訳したり、拒絶したりせず、ただ感じる。
なんど忘れてもいい。なんどでも気がつくから。
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「魂の愛」に「相手に期待しない」ということが書いてあった。そういえば期待されるのはキライだ。「ホームページ、これからも期待してます」と言われると、絶望感のあまり、やめてしまいたくなる。
かつて「勝手なミテクル像」を描いて言い寄ってきた人がいた。前の結婚が決まったころだったので、それだけで頭に来たが、さらに悪いことに彼の「ミテクル像」と現実の私が違うと「やめて下さい」なんて言ってくる。
彼の期待に沿えないわけだ。いまでも憎んでいる。友人知人ではないので、これからも顔を合わせる機会があるかも。憂鬱。古いことほど、許すまで時間がかかりそう。
「期待される」とはそういう側面がある。
そしてまた、期待が裏切られると、相手にたいしてネガティブな気分が噴き上げる。かわいさ余って憎さ百倍。最近のネガティブさは、ここから来ているようにも思える。
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もしセラピーを再開しても、「クライアントがよくなる」という期待はやめよう。よくなる……つまり「成長」はその人のペースですすむもの。たいていペースはとてもゆっくりだから、目に見えてよくなることの方が少ないように思う。
「セラピーしてるんだから、よくなるはずだ」なんて期待していると、相手も自分もイライラしてしまう。
セラピーの目的は、その人が自分の心と仲良くなるのを手助けすること。
……って、これも何度も何度も決心してきたことだなぁ。忘れても失敗しても、なんどでも思い出させてもらってるんだ。
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今朝は6時に起きて散歩。早いほうが涼しいし、車も少ない。今日は同じように歩いてる人にたくさん行きあった。
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競輪に出た夢を見た。現実の競輪とは全然違っていて、選手は人混みの中をレース場に向かう。たどり着いた順に出走。だから、いつ誰が走るのかわからない。たいていは3人で走るが、選手が来なければ2人のこともある。
ミテはわかんないことだらけ。どこに行けばいいのか? なにをすればいいのか? いろんな人のおかげでゲートにたどり着いた。
そこに知り合いのお坊さんがいて、「え? 競輪初めてなの?」だって。おかしな夢。
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帝京大学医学部への裏口入学か。
苦労するのは入学させられる学生。一族が医者だから、などの理由で本人の希望も適正も関係なく医者に仕立てようとする親がいる。反抗できない子ども。成績や態度が悪ければ、教授から呼び出されて叱られる。「こんなことなら、いまのうちに辞めろ」と言い渡されたりする(長い目でみたら、その方が親切なのだが、学生は板挟み)。
国家試験はさすがに裏口も何もない。
「おれ自信もないし、医者になれるとは思わないし……」。泣きそうな学生の愚痴を聞いたことがある。かれは落第しながらも親の期待にこたえたようだが、いまどうしてるだろう?
大学創設時からいたうちの教授でさえ、授業料や入学金がいくらなのか知らなかった。知ってるのは総長のみ? 「入学金が○○○○万円で、授業料が年間×××万円らしい」という噂はあったが。十数年まえの話。
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アイビーにハダニがついた。次々に葉っぱが枯れていく。こんなに破壊力があるとは思わなかった。ネットで検索すると、水に弱いとある。霧吹きを買ってこよう。
とりあえず「ヒバの氣消臭ミスト」をかけてみる。ダニにも効果あり、とあったし。
米にわいたコクゾウムシ退治もやってみた。紙にお米を広げてお日さまにさらす。わらわらと逃げだし、10分くらいで全部いなくなった。今後どのように彼らが暮らすのかは知らん!
米をといだら一匹だけ残っていた。水死と飢え死に(?)とどっちがいいかしらね〜。
2002.7.13(土)コロラド・スプリングス
コロラド・スプリングスでジェム・ショウ(石の展示即売展)があるので出かける。
そのまえに近くのラブランド飛行場に行く。B-17が来ているのだ。昨日のお昼休みにダンナは会社の人と行ってきた。飛行機の中に入れるが、長い行列なので見ただけにする。
アメリカでは「もと米軍軍用機」を個人が所有していいことになっている。ただし、ジェット機は禁止(抜け道があって、外国軍のものなら可)。このB-17 も個人の持ち物らしい。
最近、山火事の消火活動をしていた飛行機が墜落したのだが、第2次大戦で使っていた爆撃機を改造したものだったそうだ。もう古くなりすぎて落ちたのか、改造に無理があったのか。日本では、零戦を買って飛ばす、なんてできるだろうか? 禁止されてるのかもしれない(アメリカに?)。アメリカっておもしろいなぁ。
スティーブお薦めの「Domo」でご飯を食べる。デンヴァーにあって、週末だけやっている日本食レストラン。合気道の道場もある。というか、そっちが主体? 内装が面白くて、民具などが飾ってある。トイレには古い雑誌の表紙や壁新聞(というのか?)が張ってあったり。楽しい。
スパイシー・ツナ・ボウル(鮪のヅケ丼みたいなもの)を食べる。おいしい〜。コリアン料理のように小皿もついてくる。気に入った。でも、カレーはいまいちだな。
デンヴァーからコロラド・スプリングスへはおよそ1時間。ジェム・ショウの会場は体育館みたいなところ。看板もバナー(横断幕)などの表示も少ないので、駐車場について「ほんとにやってるの?」と思うほど。水晶(ハーキマー・ダイアモンド)とブラック・トルマリンを買う。ハーキマーは握り拳大。いままでは小さくてきらきら光るのに惹かれてたんだけど、珍しく大きなの。
ミテが知っている日本の石屋さんはニューエイジショップだったりするので、お客さんは女性が多く、比較的若い人で賑わっていたと思う。アメリカのジェム・ショウには石をパワーストーンとして見るのではなく、純粋に地質・鉱物好きのオジサンなどもたくさんで面白い。
ショウを出て、これまたスティーブお薦めのマニトウ・スプリングスに行く。山あいに伸びた小さな町。お土産屋さん、雑貨屋さんが軒を並べる。建物がちょっと古くてステキ。その名の通り温泉がわいていて、飲むことができる。なんと炭酸入り! ぴりっとする。Cheyenne Spring という名前だったかな(何カ所かある。閉鎖されてるのも多い)。
温泉のおかげか、その昔はサナトリウムの町だったらしい。
アメリカでは、町をブラブラ歩くってことがあまりない(マンハッタンは例外中の例外)。車でないと行けないような距離ばかり。フォート・コリンズでも散歩しながらショッピングできるのは、オールド・タウンという一画だけ。
マニトウ・スプリングスはそのオールド・タウンと同じで、車を置いてぶらつくことができる。それがいいな。
車社会が行き着くところまで行ってしまい、しかも大型店舗もドンドン大きくなって、それを見直す動きも出てきているらしい。車を運転できない人だっているし、大型店舗は広すぎて商品を探し出すのに時間がかかったりする。歩ける距離にスーパーがある、なんてのが売りになっていくかも。いつも日本がアメリカの後追いをしてるけど、逆もあり得る?
The Garden of the Gods(神々の庭)に行く。大きな岩がすばらしい景観を創りだしている。うわぁ、すばらしい♪ なんでこんなに岩に惹かれるんだろう♪ どうでもいいや、好きなんだから。
今日はホテルに泊まる。途中にAsian Buffet を見つけて晩ご飯。お客さんが二組しか入ってなくて、はずしたかと思った。
でも、なんと。
おいしい! ダンナが大好きなモンゴリアン・バーベキュー(自分で野菜、肉・魚介類、麺を選んで、焼きそばにしてもらう)もいままでで最高のおいしさ。2度と来ることはないだろうけど、めっけもん。
今日のフォーチュン・クッキーは「大切な人たちには素顔を見せなさい」だった。
2002.7.14(日)パイクスピーク
今日は車で山に登る。パイクスピーク、高さ14,110フィート(4,233メートル)。富士山より500メートルくらい高い。
9時半。パイクス・ピーク・ロード入り口。入場料は一人10ドル。ここですでに、標高2,385m。「ガソリンを満タンにすること」とか注意書がいっぱい。大丈夫かな? どんな道かな〜。
20分ほどで、クリスタル貯水池(Crystal Res.)に到着。もう2,840m。うーん、あくびが出る。高山病の症状なのだ。車でちゃっちゃと高度を稼ぐのだから、せいぜい休憩しながら行こう。
フォート・コリンズやボールダーも1,500mくらいの高さがある。ボールダーは高地トレーニングで有名なんだってね。そこで生活していても、3,000m近くなると頭が痛かったり、生あくびが出たり、だるくなったり。ロッキーマウンテン国立公園のトレイル・リッジ・ロード(Trail Ridge Rd.)でも経験済みだから、用心用心。
すすむと道は未舗装路に。コロラドに来て以来、ずいぶん未舗装を走ってる。こんなにガタガタ走っても壊れないんだから、車ってすごいなぁ。
10時40分、グレン・コーブ(Glen Cove)、3,466mに到着。ギフトショップや軽食がある。駐車中のジープから煙が出てる。焦げ臭い。文字通りブレーキが焼けてるのだ。降りてくるときにブレーキを踏みっぱなしだったに違いない。こういうことがあるので、ゲートでブレーキの温度をチェックしてる。危ない車はここで休んでいくことに。
11時に出ると、20分くらいでビッグホーン・シープ見晴らし台(Big Horn Sheep Overlook)に。ビッグホーン・シープはいないけど、マーモット(写真)を見る。動物に会うとうれしいよね。たくさんの人が写真を撮ってる。
11時44分に頂上! 4,296m(GPSって誤差があるね)。酸素バーがある。「地球の歩き方」においしいと書いてあったドーナツを食べる。おいしい! パンをくりぬいたものをボウルにした中にスープを入れたものを食べる。おいしいな。
電車が着いて、たくさんの人が降りてくる。しばらくすると中学生くらいの女の子が車椅子で運ばれてくる。苦しそうに泣いている。頑丈なアメリカ人でも、高山病で苦しくなったりするのね。お大事に。
4人掛けの席に二人でいたら、「ここ、いいかしら?」とオバサンの二人連れ。隣の隣、ミズーリ州から来たんだそうな。「コロラドに住んでるけど、もう日本に帰る」というと、「日本とアメリカとどっちがいい?」「アメリカがいいな」「うちの主人はドイツ人なの。ドイツはいろんなことが厳格すぎるから、アメリカがいいって言うのよ」。わかるなぁ。困ることもあるけど、アメリカのいいかげんさ、気楽さはステキ。
どちらもいいとこ、わるいとこはあるけれど。
12時40分に下山を始める。初めてギアをファーストにまで落とす。エンジンブレーキ、効く効く。おもしろい。チェックポイントも無事通過。
午後2時、ふもとにある石屋さんを冷やかす。とくにいいものなし。
下界は30℃もあるのに、エアコンが壊れる。
高速道路I-25 の途中156B出口で降りる。空軍学校(Air Force Academy)に立ち寄る。見学者コースがあるのだ。こんなご時世だから、セキュリティチェックが大変、と思ったけどスカスカ。検問所はあるけど、「見学? ここをまっすぐ行って……」と教えてくれただけ。
敷地は広い。周りは砂漠地帯なのに、山に近いせいか林が広がっている。軍隊、国家権力はいい場所とれるのね。ヴィジター・センターを見て、チャペルを見て……。学生さん(兵隊予備軍)にも時々会う。アメリカ人なのに(?)ピシッとしていて、にこやかな笑顔を向けてくれる。若いし、かっこいい。でも、いつか人を殺すんだなぁ……。戦死するかもしれないんだ。
デンヴァーでベトナム麺を食べて帰る。Pho99、いつもおいしい♪
2002.7.15(月)遅れてきた怒り
また日本は台風らしい。7号。その雨をこっちにちょうだい!
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数ヶ月前のことを思い出して怒った。
「○○さんって、真面目そうで……」とちょっと苦手だわという表情で話した人がいた。しばらくして、「オタクのご主人て、真面目そうね」だと。
お前なんかに、うちのダンナを好いてもらいたかないよっ。どういう意味だ、ばばぁっ!
その時は感じなかった怒りを、数カ月経った今感じる。その場でちゃんと怒らないで、どうして今ごろ? やっぱり怒ることを回避しようとする機構が働いてる。そうしてまで怒りを避けようとしてるんだね。
滞在記を書いていてもわかる。思いっきり怒ってない。及び腰。だからずるずるとひきずる。
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9月中に帰れ、と言われた気がした。ダンナに聞いてみると、会社は9月が区切りだという。こちらのカードや会員の期限も9月30日ってのがあるし。9月に帰るのかな。
2002.7.16(火)ネットで家探し
日本ではどこに住もう。社宅はイヤ。窮屈そうでイヤ。
ネットで物件を探す。まさかと思いながら、一軒家も対象にしてみる。意外にある! ちょっと楽しくなってきた。転勤留守宅は、2年3年の期限だったりするけど、それでもいいかも。数年後、どこにいるかなんてわかんないもの。ここんとこ、2年弱での引越が4回も続いてる。
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「その人のいいところを見よう」「批判を手放そう」という文章に接して、気がついた。「許すなんて悔しい」「復讐してやる」「思い知らせてやる」っていう気分があるんだ。なるほどね。
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車のエアコン修理。原因が見つからなくて、また明後日出すことに。