2004.11.6(土)いえないからいえない
十数年ぶりに歯医者さんに行った。500円で藤沢市の検診が受けられたの。うれしいなー。虫歯が一本見つかって、2回目にはその治療。
装置を見るとやっぱり怖いけど、昔と違って痛くない。
でもふいに、わぁ〜っと感情が出てきて、幼いわたしが感じた怖さをいま感じたんだなぁ……って。時空を越えて、やっと感じた。
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乳歯のころはよく歯医者さんにお世話になった。女医さんだったが、こわがるわたしに(散々、痛い目に遭ってきたのだ)「弱虫は嫌いよっ」と言いはなった。ショックだった……。
言いたいこと、素直な感情、ちょっと出せなくなっただろうなぁ。
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「ぼぉっとしてる」とわたしのアタマにボールを投げつけた小学校の先生。「素のわたし」でいてはいけないのだと、自分をつくるようになっていったんだろうなぁ。
些細なことが重なって、「自分はイケナイ」と思う。自分の居場所がなくなる。居心地が悪いと感じる。ここは自分のいる場所ではない……違和感、疎外感。
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教科書を音読しながら、教室を歩き回る先生を見ていて怒られた。「ちゃんと教科書を見ていなさい!」。でも母に言われたのだ。「話している人の目をちゃんと見なさい」。
先生は「話してる」と思った。どうしていいかわからなくて、先生を目で追っていたのだ。それを言えれば、「こういうときは教科書を見なさい」って説明してもらえたんだろうけど、言えない……。先生にとって「厄介な児童」に写ったんだろうな。給食は食べられないし、ぼぉっとしてるし。
悪循環でますます自分のことを言えなくなって、ますます「わけのわかんない子ども」と思われたんだろう。
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美容院で洗髪中、「どこかかゆいところはございませんか?」「熱くありませんか?」と訊かれても「だいじょうぶです」としか言えなかったりする。レストランで「こちらのお席でよろしいですか?」と訊かれても、「はい」しか言わない。多少不満でも我慢する。不満が積もっていったとしても。
肝腎な言葉はすべて飲み込んでいるようだ。どうでもいいことは言えても……。
病院で医師に自分の状況を伝えようとしてもうまくいかないわけだなぁ、と思う。短い時間に正確に、なんてムリだねーー。そういう習慣がないんだもん。
自分の希望を伝えるのは「わがままだ」なんて思ってるもんね。誰かを傷つける、とかね。
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ずう〜〜っっと言えなかったことを、母に言ってみた。お世辞にも上手にとはいかなかった。怒り、泣き、時間がかかった。「いままで、怖くて言えなかった」と言えた。
いろんな人に対して「○○と言われると傷つきます」と言うように努力してきたので(それで離れていった人も数知れないが(^^;)、やっと実を結んだというか……。
そしたら母にだけではなく、人生のいろんな場面で自分の思いを言えなかったんだと気がついた。いろんな人に対して……親しい人にも、きっと人生で一度しか会わない人にも。
言いたいのに言えないってのはストレスだから、からだの緊張にもつながるみたい。
言えないウチは癒えないんだ、って思った。
2004.11.15(月)War is over if you want it!
数々の災害が起きて、たくさんの援助が行われている。けれど新聞の投書などにも「なにもできなくて、心苦しい」「わたしは無力で、こんなことしかできない」という文章が目に付く。
被災者に直接でなくても、近所の人や電車で乗り合わせた人、家族あるいは自分、自分のインナーチャイルド……だれにでも温かい心で接すればそれが広がって、世界中に届くと思う!
「無力」とか「なにもできない」とか思う必要、ないよね。みんな平和を創り出している人なんだから。
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やはり投書で、「戦争中の空襲に比べたら、援助も来てありがたい」とあった。
ああ、そうか。すこしは進歩したんだ、わたしたち人間。
ファルージャではどうだろうか。
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援助で物を送るときは、問い合わせてくださいと何回もいろんなところで聞いた。「こんなものを!」とビックリして困るものが来たり、ありがたいけど足りているものが来たり、ってこともあるんだって。
それを「酷いっ。こんなことをしてっ」と憤る声も聞こえてきた。
でもまぁ、日常生活でも「よかれ」と思っていろいろ贈り物をしたりするものね。「なにがほしいですか?」って尋ねる習慣はあんまりないかもしれない。またいただいたものを「これは好きじゃないんです」って正直に伝える習慣もないかも。
でもこう大規模になると、「そっか、相手のほしいものって聞かなくちゃわかんないよねぇ。ほんとうに役に立つモノ、喜んでもらえるものをあげたいな」ってわかってくる。
ミテはよく「なにがいいですか?」って、聞いてもらる。ありがたいな。ものをもらうのって好きじゃないし、食べ物には好き嫌いあるし。マーマレードとか蟹とかメロンとか、苦手なのね(^^;。納豆やみそ汁も……。
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高脂血症といわれて、まだ治療は始めてないけど、いい食べ物・よくない食べ物はちょっと意識してる。
で、ある時買い物をして「これ買ったって知れたら、先生に怒られちゃう」って思った。
おい〜、ちょっと待てよっ!
なんてこってしょう。怒られるから、気をつけるのか? 自分のタメじゃないの?
心配してくれる、指示してくれる、世話やいてくれる、制限してくれる、禁止してくれる人がいると、どうもこういう依存心(?)が出てきて、人に責任を押しつけちゃうもんなのかな。
おかあさんが起こしてくれると、子どもが自分の責任で起きなくなって、「どうして起こしてくれなかったのっ!?」って逆ギレするような。
共依存……なんだなー。
「糖尿病の人が自己管理をしない」って医療関係者がこぼしてるのを聞いたことがある。どうしたら食餌療法がうまくいくのか、研究会もあるという。「先生に怒られちゃう」「ばれなきゃ大丈夫」って思っちゃうのかもね。お医者さんやナースや家族が、熱くなればなるほど……。
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インナーチャイルド・ワーク教室をしたり、お茶会をしたりしてみようかな〜なんて漠然と考えている。こういう気持ちになってきたってことは、受けたい人もボチボチいるのかな?
2004.11.18(木)せめぎ合う時代だから
新聞に高校生の投書が載っていて、「ブッシュ、勝っちゃったね」と学校で話題になったのだそうだ。もちろん(!)、勝ったことを残念に思って。すごい関心の高さ。感心した!
ブッシュ、2度とも接戦。票の集計操作疑惑、今回もあるし。人口より票数が多かった!? フロリダの票数え直しを皮肉ったポテトチップスの宣伝を思い出すなぁ……もいちど見たい〜〜。
ブッシュが勝って、やっぱりすんごくガッカリした。統一・統合の新しい時代に向かっていると思うのに、旧時代の分裂・分離の象徴みたいなんだもん。ケリーが新時代かというとムニャムニャだけど……。
でも価値観を見直して変えていくのは誰にとっても大変なことだから、もうちょっと時間がかかるよね。
コップになみなみとついだ水がこぼれるか、こぼれないか……。どっちに転ぶのか。そんなことなんだろうな。ケリーがもっとハンサムだったら、と友だちが言っていたけど、そういう対抗馬もなぜかいなかったんだもんねぇ。
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楽器の練習をしても、いい音が出なくてガッカリ。嫌気がさして切り上げちゃうから、悪循環だわぁ。
と、ダンナが「雨の日はどうもね」と。むむ、そうなの? お天気とも関係があるの? あれ、そんでも楽器とはかれこれ6年ものおつきあいだって言うのに、そんなことも知らなかったんだ。やっとそれくらいはわかるようになったってことだな!
音色どころじゃなかったんだろうし(!?)、やっぱアメリカは乾燥しててよかったのかも。
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ダンサーならともかく、どうして指揮者って汗びしょになるんだろう、と不思議。でも楽器弾いてると、からだがポカポカしてきて一枚、二枚と脱いでいくからそういうことなのかな。風邪退治には楽器練習?? 立って弾くから……もあるかな。
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ちょっと前、「なにかやる」ってことがすごく辛いんだ、って思ったことがあった。
洗濯して、掃除して、皿洗って、楽器弾いて、メール書いて、部屋片づけて、庭いじって、お風呂はいって、フトンしいて、料理して、買い物して……内容問わずすべてが苦痛。「○○しなくちゃ」と思うと気が遠くなる。
うまくやらなくちゃ、きちんとやらなくちゃ、と思うからカナ? 面倒くさいのかな? 考えたけどよくわからず。
でも「そっかー、それが辛いんだーーー」「そういうときに、テレビ見たり、本読んだりするんだねぇ」と認めた。辛いときは、それでいい! なるべくなにもしないでいようよ。それがいいよ、と。
「神との対話」シリーズには「やろうと思うのはやめなさい。すぐにやりなさい」ってあって、なるほどねぇ、とは思うけど、できないときはとにかくできない!
それでもいいんだって、自分を肯定すること!!
いつの間にか、あの恐怖と不安は去っていて、すごく楽。なんだろうね、魔法みたい。ステキ。
2004.11.20(土)パンドラの箱は開いて良かったんだよ
「ず〜〜っっと言えなかったこと」を母に電話で言った次の日、祖母のお墓参りで、母に会った。叔母と3人だった。
目を合わせようとしない。そういう人だよ。誰かと仲直りするとか、許すとかいう経験がないんじゃないかな〜。すぐ絶交しちゃうし。
どうしていいのか、わかんなかったり、悔しさやわだかまりが大きすぎるんだ。自分がそうだったからよくわかる。
ふーん、と冷静に観察。
普通に振る舞っていたら、のってきた。虐められた野良猫が、コワゴワと近づいてくるのとおんなじ。別れ際にはビックリしたような顔をしていた。わたしから怒りが消えているのがわかったのかな。
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言っちゃったことを、いつも聞いてくれるもう一人の叔母に電話で報告。「でもね、もうあっちの方が力が弱いんだから、考えてあげてね」と言われて、悲しく絶望的な気分になった。責められてる? 悪いことをしたのか?
涙が流れるままに「悲しい」と伝えた。言葉にできたおかげで、悲しみはわりとすぐ流れ去っていった(全部はまだムリのようで、ちょっと残ってるけど)。でも、相手を驚かしてしまった。
……言うことで母や叔母を傷つけたかも知れない。でもね、きっと、一生憎み続けるよりずっといいことだと思う。
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いじめや虐待をする側は、なにげなくやってるんじゃないだろうか。母は単なる口癖で「変な子」「変なの」「だめねぇ」と言い、わたしが傷ついてることを知らなかった。
毎日新聞の「怒鳴るお父さん」の投書でも「ついつい怒鳴ってしまう」「てれくさいから」と誰かがいい、「『ついつい』で家族の人生を壊すのか」と猛反撃を食らっていた。「おとうさんが怒鳴るから、おかあさんはストレスでガンになって死んだんだよ」(本が手元にないので、正確な文章ではありません)。そう言われて、そのおとうさんは初めて怒鳴るのをやめたという例もあった。
怒鳴るのをやめてもらうのは、すごくムズカシイらしい。でも、この人の場合……。
「その言葉で、態度で、傷つく」と伝えないと、相手は永遠に無意識の虐待者でいるかもしれない。それはお互いに良くない、と神さまは言うのだ。だから実践してみてる。
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すこし前のメールを整理していて、ここ数年、なんて傷つきやすくて怒ってばっかりだったんだろ、と思った。
初めていただいたメールで「日記読んで、笑っちゃいました」とあって、バカにされたように感じてショックを受けた。勇気を奮って、そう伝えた。
いきなり呼び捨てにされて、「腹が立つから、やめて」と言ったらメールが来なくなった。
「霊が憑いてる」みたいなことを言われて、「そういうこと、言う人はだいきらい」と返して絶交された。
リンクの紹介文が思ってもみなかったことで、変えてほしいと言ったのに返事ももらえず、ショックで新規リンク受付を辞めた。……
枚挙にイトマがない!!
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「こんなに怒ってばかりでミットモナイ」という声がする。
そうだねーー、この声があるから、怒りを表現しないで抱え込んで、のっぴきならない状態になってたんだよねー。一触即発! 肌が全身赤むけで、ピリピリ……そんな感じ。
ためこんだ膨大な怒り、もう変質してほとんど憤怒・怨念(!?)になりそうなものを、深く探り、言葉にし、相手に伝えることですこしずつ解放してきたんだと思う。
インナーチャイルド・ワーク、前世療法を知って良かった。
あの地獄のような(実際苦しかった。気分も体調もずいぶんと低調続きだったし)時期は、それでも必要だったんだなぁ……といまは思える。
外に出さなきゃ、一生憎んで苦しみ続けるんだもん。
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はじめは「ショックだ」「腹が立った」と伝えて、多くはそこで人間関係は終わっていた。このごろは、それでも続くものが増えてきた。腹立ちの原因や自分の気持ちを整理し続けることで、伝え方も上達したのかな(言われた方もショックだもの)? 怒りを昔ほど恐れていないから??
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怒りが悪いのではない。
どんな感情もよいものだ。「表現してはいけない」「感じてはイケナイ」と禁止することが、問題なのだ。そうするとダム底の砂のように貯まっていくから!
体内でガン細胞などをやっつけてくれるナチュラルキラー細胞は、笑うことで活性化する。ワンワン泣くことでも、ワクワクすることでも活性化する。
怒りをため込んで変質させて怒るのではなく、ただ素直に怒ることでも活性化するかもね! ためこんだ怒りってすごいストレスになると思うもの。