2005.12.1(木)放り出されて
もう好きにしなさい!
……って、よくいわれてきてたことを忘れていたー。それがものすごく恐ろしかった。不安だった。
思い出して腑に落ちた。
そういえば、友人知人をずばっと切り捨ててしまう。親もそれぞれの兄弟姉妹を切り捨ててるし。
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もっと忍耐があるといいんだな。心配したり、期待して相手が沿えないと怒って切り捨てたりするのではなく、もっとのんびりと待つ。見守る。
それが足りないんだ、とわかった。
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わかるのはいいことだ。
心の底に封じ込めた思い。気がつかなければ、わたしの人生を支配し続ける。
見捨てられた、と泣いている幼い自分。心細がっている自分を抱きしめてあげよう。
2005.12.7(水)鍼(はり)
朝、目覚めて横になったまま気がつく。肩がものすごく緊張してる。眠ってただけなのに!?
台所で野菜や肉を切りながら気がつく。すごく肩に力が入ってる。抜いてみる。抜ける。だけど気がつくとまた、緊張してる。
美容院で、歯医者さんで、全身コチコチになってる。歯医者さんは怖いから、コチコチ度が高い……(担当の医師Cさんや衛生士Bさんは優しい人なのに、「歯医者さんは怖い」というイメージがこころの中にできあがっていて、そのイメージには現実をかき消すほどのすごい力がある!)。
スーパーで買い物しながら、注意が散漫になっているのがわかる。散漫になって、かえって視野が狭くなっている、とでもいうか。緊張してるのかなぁと思う。
人と会うと疲れる。一番親しい友だちとでさえも、帰ってからグッタリする。頭痛がしたりもする。……まさか緊張?? そんなバカな。なんか相手に失礼じゃない??
川沿いのたんぼ道を歩く。車が入れない、舗装もしてない細い道。ときどき犬の散歩とすれ違う。こういうときは、リラックスできているみたい。町中でもダンナといるときは、ちょっとはマシみたい。
ひどいあがり症でもありながら、「自分は緊張しぃだ」ってあんまり思いたくなかったみたいなんだけど……。
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ダンナが鍼治療を受けてるのを見て、自分も受けることにした。
治療台にのぼって、やっぱり緊張した。「すごく緊張してる……いつも、すぐ緊張しちゃうんです」というと、「それは疲れるよね」と先生。
わかってくれる人がいる! やっぱそうなんだ。緊張して疲れる。そういうもんなんだ!
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自分がくすぐったがりなことも判明。どこかが不調で、過敏になってるのだと教わる。
過敏。緊張。不安や恐怖。疲れやすさ。うつ。からだの痛みや不調……。
どれもがもつれ合って、グリグリと球になり、そこにあるように思う。
自分のそういう状態を把握できただけでも、すごいなー、いいことだなーと思う。緊張する自分に気がつかなければ、効果的なリラックスなんてあり得ないもんね。
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置き鍼(鍼がささったままバンソコでとめてある)のおかげか、今日は腰が痛くない。足腰のイタルトコロに出たり引っ込んだりする痛みもなくて軽い。
バレエの筋肉痛でモモやふくらはぎが痛いけど、これは仕方ない。
光明が射してきた、ような気分。このところのさまざまな不安定さは、変化のただ中にいることを示しているような、そういう気分。ふりまわされてるけど、なんか明るい。
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辛いことがあるから、からだが緊張する。すると辛さが増すから、ますます緊張する。世界中、敵だらけにみえて、ますます辛くて緊張する。敵意があるから、どんどん「敵」が増える。だからもっと緊張して辛くなって怖くて……という図式が見えてくる。
死にたい、生きていたくないと思うわけだ、と思う。大変だったんだねぇ……わたし。
2005.12.11(日)隠す……
しばらく前、すごい肩こりと不安を感じて、なにもかも億劫に恐ろしく感じられて、イヤだ死にたい、という気分になった。
そのころ友だちにも会ってるし、鍼の先生(ぴっころ大王(仮名))にも会っていて、にこやかに(多分)話をしていたのだった。
ぴっころ大王に「肩こりと不安って、連動してるみたいで」と言うと、「熱が肩にこもると肩こりになるし、頭にこもると不安になるし」。
「なるほど。で、死にたくなっちゃったり、するんですよね」と続けてみる。「でも、最近はないでしょう?」と大王。
ここで、「あれっ!?」と内心、驚くミテ(驚きも隠す)。大王、気づいてない! そのころはまだミテ、治療受けてないし当然か。ダンナの付き添いでおしゃべりしてただけ。
しかし。……ってことは、だ。
人に会ってるときは、「そういうモノ」を完璧に(?)隠しているんだ!
ホームページの印象と、会った印象が違うと言われるナゾも解けた(そう言われる度になんだか腹を立てていた)。日記はわりと素に近いけど、会ってるときは「いい人モード」「フツウの人モード」に切り替わっているんだろう。自動的に。スイッチが入って。
だれだってペルソナ(外向けの顔)をもっている。
でもわたし、自分で思っているよりペルソナと素の自分のギャップが大きい!? 予想以上。もうちょっとフツウかと思ってた(@_@;A)。
「なんであの人が自殺なんて……」と周囲を驚かすタイプなんだなー。
でもまー、ビックリした。緊張とも関係してるんだろうなー。なんか腑に落ちた。
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見捨てられ見放されて呆然としている自分。瞑想でインナーチャイルドを見ていたら、周りが騒がしく、たくさんの人が右往左往していた。戦場のようだった。
今生じゃないか。前世……?
立ちつくす子どもの私。男の子かも知れない。
槍が胸を貫き、死ぬ。
救いようがない感じ。絶望と恐怖の中で死んだのだ。
どーしよう……。
☆ ☆ ☆
すると白い服を着た女性が私の亡骸を見つけ、取りすがって泣き、そのまま銃弾をくらって死んだ。その人生での母親のようだった。はぐれた私を必死で捜していたんだ。
わたしをかばおうと身を投げ出して死んでいった男性がいたこともわかった。家臣か守り役?
……独りぼっちじゃなかった。たくさんの人に守られ、愛されていたんだ。いくつもの人生でずっとかんつがい、していたらしい。
……。
2005.12.17(土)認めてラクチン
緊張する自分が嫌いだった。
NHKに出たときは、声がうわずってびっくり。恥ずかしかった。ラジオでも頭がごちゃごちゃになって、なにを話したか覚えてない(どっちもうんと昔の話。前世療法とはカンケーない)。
楽器の発表会では腕も足も震えてサンザン。先生に慣れるまでは、レッスンの時もあがってたし。
とっさの時など、うまくしゃべろうと思えば思うほど、頓珍漢な挨拶をして赤面しちゃう。
平常心を保てない自分。みじめで恥ずかしいと思った。動揺しないですめばいいのに、とどんなに思っただろう。
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でも鍼をきっかけに、「自分は緊張するんだ〜。緊張しちゃうんだから、しょうがないんだ〜」と腹をくくった。
友だちと会うときも「わたしねー、すぐ緊張しちゃうの」って包み隠さず言えるようになった。いままでは「恥ずかしいこと」だと思ってるから、言うことはなかった。どんなに緊張していても、平気なフリを装ってきた。
でも、口に出して公にしちゃうと、今週二人会った友だち、二人とも「わたしもー」。類友。
緊張が話題に出たらどうしよう、と恐れなくてすむ。「美穂ちゃん、緊張してるの?」と聞かれて、「違うよ!」とムキになって否定する必要もなくなる。
気が楽になった。
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人と会うと、友だちだろうがクライアントさんだろうが関係なく、すごく疲れる。
だるさ、熱、頭痛。無気力。
「ヒーラーやセラピストにはそういう人が多いんだって」と友だち。
そうか、とホッとした。そういうもんなんだ。よかった〜! うすうすわかってはいたけれど、ハッキリ言葉できくと嬉しいな。安心感が全然違う。
いつかそのうち、疲れをリリースする方法がわかるに違いない。
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朝、やっぱり疲れを引きずって目覚める。
だけど、昨日の夜よりは軽くなってる。
完璧にすっきり目覚めなくちゃ、なんて思い込んでいたんだなー。それができないから「私はダメだ」、とかね。
寝る前より元気なら、それでいいじゃんね。すごいじゃん。
2005.12.18(日)生きる資格
朝方、夢うつつでまどろんでいると、わたしはサムライの子どもだった。男の子。
いつもいのちを狙われているので、寝ていても緊張している。なるほどぉ。いまの私の状態は、その影響なんだぁ。と、納得。
原因はわかったものの、あいかわらず体中、余分な力が入っている。するとその子が出てきて「だって、この辛さをわかってもらいたいんだもの」。
そうだよね。よくわかるよ!
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わたしがダンナ(腰痛)の介護疲れをしてる、とダンナが言った。
妄想ワールドに入ってしまうわたし。
知らないウチにイライラしたりして、彼をものすごく傷つけているのだろうか? そんな人間は人間失格。生きる資格なんかないんだ。死んでしまえ。人を傷つけるような人間は、……と堂々巡りのデス・スパイラル。
そんなのおかしい、狂ってると自分でもわかっているのに、自力では抜け出せず。どんどんひねくれワールド。家を出た方がいい、死ななくちゃならないと……。
そのとき、わかったんだな。
誰かにそう言われたんだ。
幼いココロに言葉が突き刺さって、わたしの人生を支配していた。このことに関連するのか、二人の人の顔が浮かんだ。親じゃなかった……。
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一方、そのサムライの子どもは、お家騒動のもとにもなっていた。なにもしていないのに、自分を巡って争いが起こり、ひとが死ぬ。
自分は生きていてはいけないのだ、と強く思い込む。
この前世の経験を思い出す必要があって、今回、子どものころに心ない言葉を聞いて傷つく経験をしたのだろう。
それはわたしが大切なことを思い出すためだ。
生きるのに、資格もへったくれもない。だれだって生きていいのだ。だれだって!
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でもこの国や米国では、殺人も承認されているし、場合によっては奨励されている。
まだ私もちゃんと理解できてないかも。自信をもっていつでもどこでも言い切れるようになるには、まだまだ検証が必要なんだろーな。
2005.12.22(木)ここにいていいの?
ちょっと前って、わたしずいぶんと鬱状態だったんだな。でも、そのときにはわからなくて……すぎてから思い返して、やっとわかる。
ウツの時にウツだとわかるといいのになぁ。自分では元気だと思い込んでるときもある。願望?
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セラピスト養成講座のノートを読み返していたら、ある種の子どもは「自分は○○の資格はないんだ」と思い込む、とあった。
なんだ。教科書どおりのわたし。
「生きる資格」のほかに、「お祝いする資格」「挨拶する資格」「話しかける資格」……などいろんな資格がないと思い込んでいる。
すべてが人から離れる方向にいってしまう。
拒絶されるのが怖いから……なんだなぁ。
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わたしはあんたたちとは違うのよ!って意識がある。
なんて傲慢で高飛車……と批判しちゃうけど、批判をいったんやめて観察してみると、人といて居心地の悪いとき、疎外感に悩んでいるとき、居場所がなくて逃げ出したいときに特にそう思ってるのがわかる。
居心地の悪さ、悲しさ、悔しさ、寂しさ、泣きたい気分を隠すために、高飛車になってるみたい。素直に悲しみを感じちゃえば、そんな不遜な気分になんなくていいんだよね。
「わたしはここにいていいの?」って不安なの。いつも場違いな気がするの。
こんどまた「わたしは特別なのよ!」って気分になったら、「ここにいていいかどうか、不安なんだね」って翻訳して話しかけてあげようっと。泣きたいんだよね、心細いんだよね、って。
子ども時からず〜っっと抱えてる不安。わたしの一部なのよね。
2005.12.23(金・祝)みんな一体
子どものころ、なんども夢を見た。
母と私はおんなじ病気にかかっている。
──ただそれだけ。なんなんだろう、と思っていた。40年たって、わかったんだよね。
わたしの中の恐れや緊張、怒り、悲しみ……きっと母とおんなじ。避難されることを死ぬほど怖がっていたり、「ここにいていいの?」と不安だったり、彼女も同じ恐怖や不安を抱えているのだろう。
母から娘へ……だけど、わたしたち二代だけの話じゃなくて、血族に代々受け継がれているのだろうなぁ。
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誰かのイヤな面。きっと自分ももっている。
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何十年もかけて、受け入れればいいのだ。30年くらいたって、ふり返ったら「あ、そうだったなぁ」ってシミジミ思うだろう。
2005.12.25(日)効果!?
昨夜、ハッと気がついた。
出かけて人に会ったのに、疲れてない!
ここ数年、人に会うだけでも、出かけるだけでも、地獄のそこに引きずり込まれるようなだるさや疲れを感じていたのに、それがない。
そういえば、数日前、楽器をかついで街をうろうろしたときも「まだまだいけそう」だった。
鍼のおかげ? 半身浴、お線香での爪あぶり、お灸、レッグウォーマーのおかげ?
わお。
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「緊張しやすい自分」を受け入れてから、筋肉の余分な力みがまえよりもわかるようになった。
おお、力を抜こう、と気づく。
いいかんじ。
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「アメリカ人ってさぁ……」「男って」「おばさんって」「広島県人ってさぁ」「若いヤツは」「今どきの子は」という一般化をやめようキャンペーンを実施中。
アメリカ人でも、スティーブとウェンディとマイケル・ムーアとブッシュじゃ違うじゃないか。なんでもイッショクタにするのをやめる! 私と美輪明宏さんとあややと法然を「日本人ってさ」な〜んて言われたって、現実味がない。だから、そういうのやめる。
自分がなにかを一般化したら、すぐに気づくようにしようと努力中。
……の最中、根元的な一般化に気がついて驚愕した。
人間コワイ。
なんてこった。コワイのは母であり、H嶋先生であり、M輪先生であり、あれでありこれであり、アイツなのだった……。
人生の根幹で、なんというかんつがい。
2005.12.27(火)道を拓く
わたしが人を許すことを身につければ、ほかのひとたちも人を許す道を歩むようになる。しかも、あとからくる人のほうが楽に道を歩ける。
許す人が多くなるほど、この道を選ぶ人が増えていく。加速していく。
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今の時代、怖いこと、不安なこと、目を背けたくなるようなことがたくさん報道される。
だけど、人を許すという波はゆっくりと広がっている。目には見えないかも知れないが、カクジツに……。
目先のことに惑わされないで、許す道を進みなさい。成長を選びなさい。
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……というメッセージをうけとった。
2005.12.30(金)感じたくない
(甲)さんが(乙)さんを非難したり文句を言ったりしていると、自動的に(甲)さんをかばおうとしてしまう。
マスコミが姉歯氏を攻撃していると、かばいたくなる。
誰かがレストランでの接客の文句を言うと、レストランをかばってしまう。レストランとはなんの利害関係もないのに……。しかもその人は自分の言い分を聴いてもらえないので、ますます不満をためてしまう……。
かばうと言っても、どっちに非があるか、問題がなんなのかはまったく関係がない。まったくの空想で物語や言い訳を創り出してしまう。
空想や妄想を総動員した正当化。頭痛の種だ。
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思うに、自分が怒られたとき、攻撃されたとき、当然感じるはずの怒りや悲しさ、当惑、いたたまれなさを感じないですむようにと、身につけた自己防御なのだろう。
感じないですませようとしたために、たくさんの深い傷を自らつけてしまった。
感じさえすれば、終わることなのに……。
やんなっちゃう。けど、からくりがわかっただけいいか。