2006.2.1(水)流れ
鍼やお灸は、滞った流れを回復するものなんだって。
ヒーリングも、エネルギーの流れをよくするものなんだと思う。
セラピーでも、おしっこが近くなったり、おなかが鳴り出したり、「動き始めた」気がすることって多い。
流れている川はきれい。吹きすぎる風はきもちがいい。
海にも流れがあり、大気も流れている。
炭素も窒素も循環してる。季節も巡る。月も満ち欠け。
そう、いのちも。
♪♪♪♪♪♪♪
循環。輪廻。流れ。らせん。回転。波。万物流転。
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流れをさまたげるもの。
感情のしこり、胸のつかえ。飲み込んだ涙。抑圧した感情。かかえこんだ思い。歪んだ信念……。
たいせつなのは流れ、動き、な気がするな〜。
2006.2.2(木)必須じゃないの
苦しんだ分、成長する。
でも、成長するのに、必ずしも苦しみはいらない。
そして「苦しい」と感じたら、苦しみに飛び込む。それが一番早く苦しみから抜けるみち。逃げても避けてもいいけど、どこまでも追い掛けてくるからね。
でもほんとは苦しみは幻なの。むむ。
なかなかそうは思えないけど。思えないから苦しむんだな。
♪♪♪♪♪♪♪
自分のかっこわるいとこ、認めるのは実に苦しかった。ものすごく時間がかかった。苦闘、死闘って感じだった。意地とかプライドとか悔しさとかが、必死の抵抗をして……。
だけど、かっこわるいとこはいっぱいあって、次々に顔見せにやってくるもんだからなんとかしなきゃなんなくて。
「認める、受け入れる経験」を重ねざるを得ず、そうすると経験値があがって、少しはじたばたが減るみたい。
つっても、ちょっとずつだけどね。
♪♪♪♪♪♪♪
いまはね〜、バレエで跳べない、曲がらない、上体を維持できない、腕がおるす、つまり下手なのを認められないのよ〜。
「ホントはもすこし上手なんだからっ!」なんて、思っちゃってるんだよね〜。
まだまだそうそうすんなりとは、いかないのね。
認めりゃ楽になると、わかっていつつ(^^;。
♪♪♪♪♪♪♪
認める、受け入れるってことは、そこに愛を流すってことなんだろうな。
傷は、愛の(光の、気の、エネルギーの、生命力の、あたたかさの)流れをせき止める、ブロックする。
傷を癒すということは、単に愛を流してあげること、なのかな。
傷は愛を怖がって、拒絶したがる……。あ〜、すっごいよくわかる!
ただ恐い……んだよね。
2006.2.3(金)近いから嫌いなの
嫌いな人は、自分の見たくない部分を映す鏡。
ブッシュが嫌いなのは……虚勢をはることで、臆病さを隠そうとしてるところ、かな。たしかに私の中にあるわ。
あるセラピストさんがとっても暗い印象で、イヤだなと思った。よく考えたら、私だってけっこう暗いんだよね。
嫌いな人を列挙すれば、自分の姿が明瞭に見えてくるんだろう。
♪♪♪♪♪♪♪
競ったり、嫌ったりする相手は、自分に近いものだったりもする。かけはなれた相手だったら、ライバルとは思いもしない。
「負けるかも!?」という相手だからこそ恐れを抱き、嫌悪する。
栃木と茨城がいがみあったり、鹿児島と熊本が競い合ったり(「なまり亭」おもしろかったな〜)。近親憎悪とか言うのかしら。
そういう相手はどこか「同等」。
♪♪♪♪♪♪♪
知り合いの精神科医に「前世療法なんか」と言われて凹んだ。
でも、逆に考えれば「競い合う相手」「ライバル」と認められているってこと? (彼にそう訊ねても、絶対認めないだろうけど)。
そう思ったら、ちょっとうれしかったり?
怒ったり、落ち込んだりしなくっていいんだ。
(前世療法をしてる精神科医だっているしね。ワイス博士はそうだもんね)。
2006.2.4(土)書き込み禁止だったのね
「誰も助けてくれない」という思い込みがあったから、助けてもらった記憶は闇に葬って、ろくに相手に感謝もしてなかった。
なにがあろうと、「誰も助けてくれないんだもん」と言い続けていた。
こんな思い込み、後生大事にもっていたって、なんの利益もないのにねぇ。
それに気がついて、人間ってなんて変てこリンなんだろ〜って思った。そんなことも、あるんだ〜。
♪♪♪♪♪♪♪
すると、また気付いた。
「私はダメだ、できない」って思い込み。
ビブラートなんてできない。グラン・フェッテなんてできない。取材なんてできない。実験を自分で組み立てるなんてできない。運転なんてできない。英語でレッスンを受けるなんてできない。講議なんてできない。赤ちゃんを抱っこなんてできない。……。
できないずくし。
人並みにできてることも、人並み以上にできてることもいっぱいあるのに、それらはまったく無視! なにがあろうと、「できない」って思い込みは修正されなかった!
ほ〜〜、ほんとにそういうもんなんだ。コア・ビリーフ。
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しかも「できないかも」と思ったときの恐怖って、すごく大きいんだもの。ほんとにほんとにリアルで、立ちはだかってるように見える。
コア・ビリーフの影響ってものすごい。
♪♪♪♪♪♪♪
考えてみれば、そんなこと講座で教わったり、勉強した本にも書いてあったのに、実感としては理解してなかったんだね。
やっと自分のこととして、身をもって知った。
よかったねぇ。きっと人生が拓けるよ。
2006.2.5(日)その奥を見通す
どんな人も、本質は愛である。
しかし不安、恐れ、傲慢、勘違い、不寛容、ずるさ、怠け心、悲しみ、怒り、無知などなどが愛を遮り、とても愛には見えなくしている。
しかし、いまがどんな状態でも、誰だって必ず怒りや恐れを脱ぎ捨てて、愛を輝かせるようになる。そして宇宙の流れに乗る。
……と信じることが、ひとを愛することなんだろう。
♪♪♪♪♪♪♪
お師匠のトリシアに「(こんな未熟な)わたしがセラピーをやっていいんですか?」と訊ねたとき、「あなたがセラピーをしている姿が見えますよ」と言ってくれた。
なんにもわかってない生徒でも、いつか必ず成長することを彼女は信じてくれたのだろう。
♪♪♪♪♪♪♪
「ここがダメ、あそこができてない! ダメだダメだ」と言われがちだし、それにすっかり慣れきっていた。
お師匠の言葉は明るい希望そのものだと直感してはいるものの、ホントだろうかと疑い、どういう意味なんだろうとあれこれ悩んだり迷ったりした。
自分自身、自分にも他人にも「ここがダメ」「あそこがなってない」「なんでわからないかな!」って批判批難ばかりしていたし……。
あらさがし屋さん。
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信じる……というか、本質である光を見通すこと。
果たして、マルセラ・バレンシアを愛せるだろうか。パトリシア・フェルナンデスを? ぬらりひょん、難しいかな。聖人君なら、できそう? 掲示板なんかの荒らしは? ヒューザーの社長は? 両親は?? いままで絶交しちゃった人……。
うむむ。
自分を愛することと、練習あるのみ、かな。
それこそ自分の成長を信じて、着実にゆっくり自分のペースですすむのみ。
トリシア先生、どうもありがとう。やっとわかってきました。
2006.2.7(火)再生
生まれ変わるときには、不安定になり、なにかを壊し、引きこもる時期が必ずあるんじゃなかろうか。
変化が大規模であればあるほど、活動休止期や混乱も大きく激しく長い。
ちょうちょや蝉は、さなぎの時はおとなしくする。「動かなくちゃ」「飛ばなきゃ」「食べなきゃ」と焦らない(たぶん……(^^;)。
脱皮したての蟹やザリガニは、甲羅がかたくなるまで物影でジッとしてる。「怠けてないで、行動しなくちゃ」とは思わない(おそらく……(^^;)。
人間は……あせって自分を責めて、よぶんに苦しんでしまうことも多いね〜。
わたしもこの数年ずっと冬眠状態だし、同じように悩んでいる知り合いが、ここんとこ急増中。
そういう時期?
♪♪♪♪♪♪♪
だけど、それは、つまり、人類は大転換点にいるってこと(大風呂敷!)!!
明るい。
♪♪♪♪♪♪♪
なんかをするとき、「ああ、やだな〜」と思ったとする。
すると即座に「いやいや、そんなことない。こうでああで、楽しいじゃない」「いやなわけない。大丈夫」という考えが割り込んでくる。
かき回されて、どれくらいやなのか、なにがやなのか、どうしたいのか、やなのか、楽しみなのか、苦痛なのか、わけわかんなくなる。素直な気持ちがまぎれて、姿を隠す。
隠れてしまったけど、消えたわけじゃない。
「これするの、やなんだね?」とただ受け止めて、だからってやめないで、ただ「いやなんだな〜」とはっきり意識してそれをすれば、そのあとは気が楽になって、もっと続けられたりするのではあるまいか。
「やなんだ。じゃあやめよう」でもなく、いやという気持ちを誤魔化すのでもなく。
なぁ〜んか、自分を誤魔化す術が身についちゃってるのよね……。
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世の中には痛い鍼もあるそうで、太い鍼をブスッと刺して、ぐ〜りぐ〜りする先生もあるんだって。うう、それは恐いなあ。
「痛いから効く、という考えもあるし、それが好きっていう患者さんもいるし」とぴっころ先生。要するに考え方の違いなのね。
でも、痛いのはやだな……と思って、ハッとした。
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ヒーリング、成長の過程で痛みを感じるのはしょうがない、いたしかたない、と私は思っていたのだった。それはもちろんそうなのだが。
成長が辛いからこそ、セラピー中くらいは優しくするという選択肢だってあるはずだ。
痛くて苦しくてもしょうがない、我慢しろ、とクライアントさんたちを急かしていたのではなかろうか。意識ではなるべく優しくと思っていた。だけど、根っこがこれなら、どうしたってにじみ出る。
痛い辛いセッションを重ねてきたのかも知れない。
でも、痛いのはいやなんだ、わたし……。
ぴっころ先生の鍼は痛くない。だけど効く。
痛くない、無理しないセラピー。失敗をたくさん重ねた今なら、目指して実現できそうな気がする。
痛かったみなさん。ほんとうにごめんなさい。
2006.2.8(水)まだ泣いている子が
無視されると、悲しい。動揺する。
わたしだけに限るとは思わないが。多くの人がそうなのかもしれないね。
でも、このことをワークしてみよう。
静かに座って、瞑想する。すると「無視される」というより、「誰も相手にしてくれない」という言葉が浮かんでくる。こっちのほうが奥に隠れていて、強い。
あ〜、なんだかビシバシ思い当たるなぁ。
♪♪♪♪♪♪♪
mixi(ミクシイ)つーのにはまっている。
久方ぶりの友だちをけっこう発見して、喜んでる。
2006.2.9(木)ふりかえるとわかる
そういえば、あの長引く風邪のようなグズグズした不調がない。治ったと思ったらすぐまたかかる、あの風邪もどき。なんともいえないだるさ。
そういえば、朝起きたときのお鼻ぐしゅぐしゅと連続くしゃみがない。
そういえば、かさかさでカイカイだった向こう脛の肌がだいぶ改善した。
喘息やアレルギーの薬をいろいろ処方されたしつこい咳も、ここんとこ縁がない。
なんとなく左右の目の大きさが揃ってきた。
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まだまだ腰痛だの冷え性だの胃腸の変調だのはあるけれど、いつの間にかいろんなものを脱ぎ捨てていたみたい。
ついでにいえば、カラダの重荷もだいぶ(つまり脂肪も(^^)……。むふ。
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でも、あそこまで不調にならなきゃ、自分の人間嫌いに気がつかなかっただろうから、とても感謝。取り繕えないところまで墜ちてよかった。
2006.2.11(土)ビバ不安ちゃん
雑誌「Mac Fan」のマンガ「Mac 不安ちゃん」(みずしな孝之さん作)で主人公の不安ちゃんが、同級生のビスタちゃんに挑まれる!!
「WindowsとMac、不安ちゃんはどっちが優れてると思うの!?」。
不安ちゃんは、とびっきりの笑顔で答える。
「どっちもいいものだと思うよ!」
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ビスタちゃんは「おぼえてらっしゃい!」と捨て台詞をのこして走り去る。
ミテもノックアウトだ〜〜。
不安ちゃん、すごい〜! 座右の銘にしよう。
2006.2.12(日)優劣卒業??
庭のブロッコリーにアオムシがたかってた。ひっぺがして、遠くにおいたのだが、このところあったかくなって、ブロッコリーはぐんぐんと大きくなっている。
アオムシくんの2匹や3匹、養ったってどうってことはなかったかもしれない。
ごめんよ〜。
代わりに(!?)カマキリの卵を拾ってきたから、許して〜。
♪♪♪♪♪♪♪
鍼がいいよ〜と喧伝していたら、友だちが興味をもってくれた。
しかし〜、いざ行こうと思ってもどこの鍼灸院がいいのか……。ぴっころ先生も「やり方、考え方は、鍼灸師でそれぞれ違う」と言うし。
わたしに合っている人を紹介したって、友だちにも合うとは限らない。アメリカにいたときは「セラピストを紹介して下さい」ってメールが多かったけど、相性ってもんがあるから紹介なんてできないなぁって思ったんだった。
学校、お医者さん、幼稚園、習い事、就職先……なんでもそうだな。
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それに、わたしは鍼がいいけど、整体、整形外科、カイロ、操体、ヨガ、呼吸法、心療内科、対気、ロルフィング、占い、リーディング、ヒーリング、各種セラピー、薬……いろいろあるなか、やっぱ合う・合わないがあるだろう。
ひとりひとり、前世も血族も体質も生まれ変わった回数も、考え方、感じ方、全然違うんだもん。
万人にあうものはないだろうし、したがって、どれかが「一番優れている」ってこともないんだ。
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世の中には「いろいろ試して効かなかった方、諦めている方、○○をお試しください!」といううたい文句で「自分は優れている」とアピールしたり、「××はあーでこーで、まったく根拠を見出せない」と相手を攻撃しておとしめ、「自分は優れている」と思わせる文章もあちこちで見かける。
でも、「どっちもいいものだと思うよ」(不安ちゃんの名言)。
自分に合ってるのを選べば、それでいいんじゃないかな。自分と違うもの、合わないものを攻撃しなくったって、ねぇ。
前世療法やインナーチャイルドだって、向かない人はいる。相性の好い人には吃驚するようなことが起きたりするだけだ。
自分が施療するぶんには合っているけど、だからと言って、ほかのセラピーやヒーリングよりぜったい効果があるとか、勝っているわけじゃない。優劣なんて……つけられない。
……ってことが、やっとわかってきたんだわ。
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優劣、順位付け、他者に感じる脅威、他者への攻撃、劣等感・優越感、自分はうまくやれてない、ダメだ感に骨の随までドップリで、そういうことってわかんなかった。
不安ちゃん〜(みずしなさんと言うべきか)、ありがとう〜。
2006.2.13(月)心の臓
むかし、神官をしていたとき、生け贄のまだ動いている心臓を取り出していた。
今生は仕事で、マウスの心臓から血液を抜いていた。
むかし文明を滅ぼした。
たくさんの赤ちゃんを殺した。
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まだ罪悪感がある。
「罪悪感はもたなくていいんですよ」とひとに言われた。言葉が暖かくしみた。
自分で言ってることでも、ひとに言ってもらうとまた格別。
てばなす。
♪♪♪♪♪♪♪
アメリカをドライブした写真を見返してる。
なんてきれいなんだろう。地球って……。
2006.2.14(火)エリート(!?)の弊害
「スピリチュアルな人」を嫌っているわけがわかった!
その人がわたしよりももっとスピリチュアルだったら、どうしよう。負けたらやだな〜と思っているからだ。
誰でもどんなときでも、自分と比較して「勝った」「負けた」と、優越感や劣等感や悲哀にひたってるんだな〜。
とんだ負けず嫌い。
勝ち負け、優劣にこだわるから、周り中「敵」に見えるんだ!
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そういえば!
負けるとわかってるから、将棋はささない(麻雀はツキがくれば、まぐれでも勝てるからやってたのかしら)。
負けるとわかっているから(弟に勝ったことがない)、論争はさける。掲示板なんかでも論争を挑んでる人は嫌い。けっして関わりたくない。だからここにも掲示板はおいてない。
うーむ、こんなふうに繋がっていたとは。
ひきこもるのも、負けるのがイヤだから、なんだ。
はっきりとは、わかってなかった。自己欺瞞ってすごいな〜。
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とはいっても、この日記を読み返したら、おんなじようなことがくり返し出てきてるはず。
優劣をつける癖が完全になくなるまで、こころのどこにもないよって状態になるまで、繰り返しおなじような体験や気付きが続くのだろう。
なんて優しい仕組みなのか、って感心してしまう。けっして一足飛びに完璧になれ、とは要求しない(ひとにはしてしまいがち……(^^;)。
2006.2.16(木)a beautiful mind
「ひととは違うことをしたい、ひととは違う人間になりたい」と若いタレントさんが言った。
ひとと違う。ひとと同じ。普通。変。変わってる。常識。
そうだ、そのことに神経をとがらせ、それにすご〜く振り回されているんだ。
この人もわたしも……ほかのたくさんの人も。
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ほんとはみんなひとりひとり違うのだから、ごく自然に自分でいれば、それぞれ違う個性的なひとなのに。
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ありのままの自分でいること。
一番エネルギーを活用できて楽なこと、生き生きと輝けること、だろうに、いまの地球(日本?)では一番難しい部類のことだったりする。
自分になること。自分であること。ひとと較べないこと。ひととの優劣・順位づけを捨て去ること。
わたしにとっては未知の体験。新しい世界。
自分で道をつける……雪をかきわけて進むような感じ? ラッセル?
ラッセル、苦労する。
2006.2.20(月)恐怖がまだ生々しい
ちょっとしたことでも、批難されたと受け取って、「殺される(>_<;;;」と怯える。
あんまり大袈裟で、自分だって変だと思うし困惑する。
mixi(ミクシィ)の日記に20年来の友だちがコメントをつけてくれた。「ネットスケープ、こだわってますね〜」。それだけのことなのに、思い掛けなくて、「こだわってる? わたしが? 批難された?」とうろたえる。
過剰反応だとわかっている。相手だって、そんなつもりはないのだ。
でも恐怖。
こんなだから誰かが感想を書き込めるブログはやらない。掲示板はおかない。mixiには当たり障りのないことしか書かない。
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昨日はダスビ本番。朝9時には池袋の芸劇に楽屋入り。本部スタッフとしてちょっぴり仕事をし、演奏は客席で堪能。
Pコン2楽章で泣くのは毎度のことだけど、思いがけず8番で涙がとめどなく溢れた。
なんで泣いてるんだ、と理由を探りかけてやめる。ただ泣こう。自然に任せよう。
まわりを気にして、涙をひっこめるのはやめよう(って、そんなことできないが)。誰も泣いてなくても、わたしは泣けて泣けてしょうがない……。
♪♪♪♪♪♪♪
明けて早朝、ふとんでぬくぬくしていてハッとわかる。
批判が即、死につながっていたあの時代。あの恐怖をいま泣いている。
スターリンに殺されてもおかしくなかったあの時代。知人友人がつぎつぎに粛清されたあの恐怖。わたしのなかにいまもある「批判されたら、殺される」という恐れ。
中世の魔女の時に似た、20世紀の恐怖政治の体験。
♪♪♪♪♪♪♪
ことしはショスタコ生誕100年。亡くなってからまだ31年。つい昨日、起きていたこと。
そしていまなお世界のどこかで息づいている。
「おれと違う意見のやつは殺せ! ヤナやつだ、殺せ! 気にくわない、殺せ」。
傷付いて怯えているわたしも、同じことをする。被害者は加害者になりやすい。
違いを認めるラッセルを、こころして選ぶ。わたしのために、パパのために。
☆ ☆ ☆ ☆
用語解説
「オーケストラ・ダスビダーニャ」の略称。アマチュア・オケで、年に一度演奏会をひらいてて、昨日は第13回定期演奏会。ダンナがチェロで所属。「好きな曲」を演奏するので自然とほとんどがドミートリー・ショスタコーヴィチの曲になる。来年はヴァイオリン協奏曲第1番をやることが決まっている。楽しみだ! 本文に戻る
東京・池袋駅そばにある都立東京芸術劇場。大ホールは1999席。なぜ2000席じゃないんだろう?? 川口、府中、墨田区のホールでやったこともあるが、最近はほとんどここで演奏会を開いている。来年(2007年)も。 本文に戻る
ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番。3楽章まであり、2楽章はゆっくりでとてもきれい。今回のソリストはモスクワ生まれのミハイル・カンディンスキー氏。2楽章、すごくよかった。 本文に戻る
ショスタコーヴィチの交響曲第8番。戦時中の1943年に作曲、初演。あんまり予習しないで聴いて、ガツンとやられた……。 本文に戻る
ヒトラーと並び称されるソ連の独裁者。1953年に死んだ。「粛清」といって、自国民をたくさん亡きものとし、犠牲者は二千万人以上と言う。にわかには信じがたい数で、なんかい見ても「ほんとに!? そんなに? 嘘でしょう??」と思ってしまう。 本文に戻る
ドミートリー・ドミトリエヴィチ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)のこと。20世紀ソ連の作曲家。スターリンの恐怖政治の時代を生きた。粛清された仲間はひとりやふたりではなく、自身も殺されてもおかしくなかった。交響曲、協奏曲、カルテット、映画音楽などたくさんの作品が残っている。ロストロポーヴィチのお友だち。学校の音楽の時間では教わらなかったので、30代半ばまで知らなかった。あ〜、もったいない。 本文に戻る
前世で父親だった人。誰だかはナイショ……ってだれも知らないよな。 本文に戻る
2006.2.21(火)活かす
「いい子」「いい人」を演じてきたってことは、素の私はワルい醜い人なんだろうな。
怒りっぽくて、ひねくれていて、恐がりで小心。競べたがり。え〜と、それから……。
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いっしょにいる相手にあわせる性癖があるので、Bさんといるときと、Dさんといるときの私は全く違う人間かも知れない。
むかし随分モテたのも、この能力のせいかもね。
相手の望みを汲み取って、それに沿うように振る舞えるんだろうか。
♪♪♪♪♪♪♪
でも、それって自分がないってことじゃん!
ひとと産まれて、それでいいのか? もう秘密警察もヒトラーもいない。教会に拉致されることもない。スターリンに殺されるわけじゃない。人の顔色をうかがうようなこと、もう必要無いのに!!
……とまぁ、「悪いこと」だと思っていたのだが。
♪♪♪♪♪♪♪
この能力、役立てられるのでは?? 発想を転換すればいいんだ。
ひとの欲するところ、必要としてること、だけどうまく表現できないことを、汲み取ることができたら?? こんどは無意識にではなく、意識してやるのだったら?
生かせるかもしれない。
♪♪♪♪♪♪♪
バレエのお稽古をさぼってしまった!
子どもの時には許されなかったこと。やってしまった。なんという解放感。なんて自由なんだ。
びっくり。
2006.2.22(水)
「森と氷河と鯨――ワタリガラスの伝説を求めて」(星野道夫著)を読む。
2006.2.23(木)いや〜っ
オリンピックの女子フイギュア。日本選手3人の滑りのあと、アメリカ選手が写った。リラックスしてる。楽しそう! 笑顔だ。
アメリカ人をみたことで、日本選手がとても緊張していたんだと思った。すごいプレッシャーだろうなぁ。
すぐにあがって、ヨレヨレになってしまう私は身につまされる。
期待も心配もされたくな〜い(>_<)。いやだ〜。
ただ暖かい気持ちをおくる。見守る。そうしてほしい。
わたしは、それを目指そう。
♪♪♪♪♪♪♪
人をほめる人。けなす人。
人の評価は、評価する人の問題だとわかっているけど、けなされると落ち込む。
ひるがえって、わたしも、無責任な評価をたくさんくだしてる。無責任なことほど、言い放ちやすいし〜。
ああ、そうか。そうなんだな〜。
「主よ、彼らをお許しください。自分が何をしているか、彼らは知らないのです」。
そうなのだ……どんぴしゃだ、わたし。
♪♪♪♪♪♪♪
日本は島国だから、「一をきいて十を知る」んだって。以心伝心なんだって。
そうかもしれないけど、わたしの場合、「一をきいて、十、妄想する、邪推する」かもしれないな〜。
「十を知ったぞ」と妄想するよりまし? わたし、成長してる? ちせ〜。
2006.2.24(金)きれいだった
荒川選手、金メダルおめでとう! なんといっても美しかった。点にならないイナバウアーをやったこと。イナバウアーに拍手をするお客さん……涙が出ちゃった。
大舞台ですべった村主選手、安藤選手もおめでとう。
なにかの道を邁進しているって、すごいことだよな。その人だけの大事な経験を紡ぎ出している。……人間ひとりひとり、みんなそうなんだけど。
すべての人に祝福を。
♪♪♪♪♪♪♪
期待や心配をすると、結局相手に怒ることになる。裏切られた、なんつってね。
ひとのせいにすると、その人に怒りを向けたり恨んだりする。
それって当たり前だけど……あらためて、そうなんだよな〜と思う。怒りを向ける相手が適切じゃないから、解消しがたい。重く暗いものが降り積もる。
♪♪♪♪♪♪♪
「心配するのは、相手を信頼してないから。失礼なこと」。たしかに。
「心配性の親は、子どもに世界はひどい場所、恐ろしい場所と教えている。それは子どもの人生を蝕むこと」。たしかに。
……でも、心配や期待をする人は、まず自分自身を信頼できてないのかもしれない。
いまのキョーイクとかシャカイって、「自分を信じてはいけません」ってメッセージが満ち充ちているような気もする。
「1+1は2なんですっ! 1や3はあり得ません! ばかですかっ」。
♪♪♪♪♪♪♪
こころのなかに「なにかを思い通りにしたい」って気持ちがある。みんなもってるのかな。
思い通りになるのは自分だけ。
でもそれって、案外難しい。
だから子ども、部下、生徒、患者、大衆、下級生、後輩などなど自分より弱いものを思い通りにしようとするのかも。
それで期待したり、心配したり、怒ったり、押し付けたり、批判したり、けなしたり……。
そういうの染み付いてる。ダンナに「部屋を片付けてっ」って迫るもんなぁ。
一方で、誰よりも期待や心配に憤激してもいるんだなぁ……。「もう期待に応えるのはごめんだ」と思いつつ、好い人仮面はすぐには脱げないでいる。
重く暗いものが、腰痛と肩凝りを創りだしているのかも。
2006.2.25(土)へたくそ希望
「強弱だってつけられるのに、どうしていつもできないって言うの?」とバイオリンの先生が言う。その日はうまくできていたので、自分でも認めざるを得ない。
「ほんとだ〜。できてるよねぇ?」とわたし。「すごく上手だった(当社比)!」。
なんだって、できないできないと思い込んでるんだろう〜??
♪♪♪♪♪♪♪
数日して「あ」と思った。
下手でいたい訳があった。ちっちゃいころからやってたピアノとバレエ。
「こんなに下手なんだから、やめさせて」「才能ないからやめさせて」「どうせダメだから、やめさせて」と母に訴えたかった。いつもこころの中で叫んでいた。
そうだ、そうだった。……すっかり忘れてたなぁ。
あんまり恐くて、面と向かって「やめたい」とは言えない。言ったら殺される(いま思えばスターリンよりはマシなんだが、当時は……)。
口にしないでやめるには、下手でいること……幼いこころが必死に編み出した戦術だった。
まだそれが息づいていた……の、ね。
もう、いいんだよ。大変だったんだね。わかってる、よ……。
♪♪♪♪♪♪♪
今日から、バイオリンもバレエもめきめき上達……するといいけどさ。
2006.2.28(火)異次元
「わたしはここにいていいの?」「迷惑な存在なんでしょ」「いないほうがいいんでしょ」というこころの傷は、いまだ生々しくて、ちょっとしたことでもドクドクと血を吹き出してしまうようだ。絶大な支配力をもっている。
なんかのきっかけでそこに入ってしまうと、そこは異次元ワールド。あまりの重力に光もまがってしまい、時間と空間がねじれ放題。ブラックホールにも等しい。出るの大変だし。
憎しみと破壊衝動が動き出す。ネガティブなこと、自分の生存に不利なことばかりに吸い寄せられていく。
死にたい、いなくなりたいのだから当然か??
♪♪♪♪♪♪♪
そこには「お稽古ごとを辞めさせてもらうためには、下手でいること」みたいな一見不可思議で幼稚な理屈が、あるらしい。
目が点になるような突飛な考え。
あまりに入り組んでいるので、フツーの理性ではわけがわからない。だけど、よくよく検証すればきっと理解できる。少なくともそれを編み出した当人にだけは、思い当たるはずだ。時間と手間はうんとかかるかもしれないが。
♪♪♪♪♪♪♪
まだしばらくは、ここにアクセスする必要があるみたい。近寄ると取り込まれてキツイんだけど……相手はわかってもらうまで、わたしを待ってるんだよね……。
「失敗した! もう、おしまいだ」とすべてを破壊しようとする「子ども」ともども面倒みますわ……。
神さま、乗り越える力を与えて下さって、ありがとうございます(前もって感謝しとくと、乗り越えられるんだそうですよ。それが実現するって、すでに知っているから感謝できる訳です)。