2006.6.2(金)失敗力
魚を食べるのは好きだし、このごろ意識して魚を食卓にだすミテ。
でも自分では捌かない。だって、自信ないもん。大変そうだし。
鍼のぴっころ先生は「自分で食べる分だから失敗したっていいし、釣ってきたのは自分でさばきますよ」と。
然りごもっとも。
頭ではわかるんだけど、「うまくやんなきゃ」「ちゃんとやんなきゃ」「失敗したら殺される」って意識がやっぱ居座ってるんだなぁ。
失敗、こわい(>_<;)。
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うちのかーちゃんは「うまくできるの?」「ちゃんとやんなさいよ」といちいちうるさかったから、それが染み付いちゃったんだな。
やってるうちに、うまくなるんだっての。
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昨日から駐車違反が厳しくなったそうな。取締のための携帯端末が作動しなかったりして「初日からこれでは…」なんて見出しが毎日新聞にあった。
え〜〜、そうかなぁ。
初日だから、失敗するんじゃん。想定外のことが起きて、慣れれば「なぁ〜んだ」ってことが、うまくいかなかったりするんじゃん?
うちのかーちゃんや私みたいな「失敗恐れ人」、いっぱいいるんだろうな。日本……。
愛しちゃうねぇ……(~~*;;)。
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ダンナにお灸をするとき、ツボを探して「これ?」と聞く。
「う〜〜ん、ちょっと違う。もうちょっと上」なんて言われると、内心「なに〜っ!」とむかついたりする。
やっぱりここでも「ツボ探しの失敗」を「そっかそっか」と受け流せなくて、人生の一大事くらいに思ってしまうらしい。
そのうえ、相手を尊重してない。「わたしが正しい」なんて意識まである。
プロの鍼灸師さんでもないくせに……(~~*;)。
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島津製作所の田中さんがノーベル賞をもらったとき、「失敗を活かして、成功につなげた」っていろんな人が誉めていた。
だけどまだまだ、失敗容認は少数派なのね。
「失敗してもいいじゃん」て方向に舵をきるには時間がかかるか。
わたしももうちょっとかかりそうだもんね。
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それがまた「わたしはダメだ」につながって落ち込んだりもする。
これも「失敗」に見えてるんだろうな。
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そういうときは、おばあちゃんを思い浮かべる。
「あ〜んなに底意地の悪い系統(父方)と、あきれるほどの心配性の系統(母方)を清算しようってんだから、そうそうスンナリいかないって。マイペースマイペース♪」。
そう、失敗しよう。七転び八起きだって。
2006.6.3(土)おこんないで
「ダンナが『痛い』って言うと、むかっとすることがあるの。病気や怪我をすると、うちのかーちゃん、嫌みを言ったり怒ったりしたからなの。許してね」。
すると「うちもだよ」とダンナ。
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そういう親、いるんだよね。クライアントさんの親にも多い。
「あそこが痛いの、ここが痛いの」と言う人を母は軽蔑していた。子どもにとっては禁止されていたのも同然。
自分の感覚が信用できなくなっちゃった。
ホントに痛いの? 誰かの気を惹きたいの? 気のせい? 我慢すればいいんだよね……。そんなにたいした痛みじゃない……。
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最近、腰だの足だのあちこち痛い。
それだけで、自分が悪いことをしているようでビクビク。
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旅行先でマッサージしてもらったとき、「痛い」って言えなかったのは、「せっかくやってくれてるのだから」という気兼ねもあったし、「痛いって言うと怒られる(>_<;)」ってのもあったのね。
鍼の先生はダンナが「そこが痛い、ここがぴりっとくる」と言っても怒らない。
う〜む、怒らないんだ〜。
その方がいいな。
みんなで仲良く健康に楽しく自由に暮らすためには。
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痛がると怒られる(病院なんかでもそういうことある)、だから我慢する、自分の感覚がわからなくなる……すると、からだやこころがひねくれたり、歪んだりして、自分の痛みでひとをコントロールする人も出てくるだろう。
大きな目で見るとかえって病気が増えたり、重症化したりするのかもしれない。
健康になるには、ありのままの痛みを受け入れるのが大事かも?
否定したことは、強く大きくなって降り掛かってくる。
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スパゲティをゆでた。
はかったら、ふたり分で210gだったけど、まぁいいや、ってそのままゆでた。
いままではきっちり200gにしていた。
「10gぐらい、いいじゃん。多かろうが、少なかろうが」って思ったら、すごく気が楽だった。
料理しながら、なにかこぼしたり飛び散ったりしないように気を張っていた。こぼさないように慎重に、万一こぼしたら、すぐ拭き取る。
だけど「いいじゃん、あとでまとめてふいちゃえば」って、散らかしながら料理したら、すごく気が楽だった。
「ちゃんとやんなきゃ」にすご〜く縛られてて、しかもすご〜くしんどかったのね……。
2006.6.6(月)自縛
おお、6が並んでいる……!
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料理中にこぼさない、飛び散らかさないだけじゃなくて、「わたしを苦しめるわたしルール」ってけっこうあるみたい。
鍋に米ひと粒残さないで茶わんによそう。……イライラしてくる。
麺の茹で具合は、麺を一本とって調べる。……2本、3本とったっていいだろう!
週一回のプラごみは2袋までにまとめる。……量は毎週違うんだから、無理にまとめなくても。3袋になったって、なんだっていうんだ!
バナナは朝、ダンナと二人で一本。……食べたいときに、欲しいだけ食べろ!
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なんの根拠もないし、なんのご利益もないし、自分で自分を苦しめてるだけ、みたいなことがた〜くさん。
変なの。
もっとお楽になさって、ネ。ミテクルさん。
2006.6.7(火)自律
ダンナももうちょっと運動――歩くとか、泳ぐとか――すればいいのに、なんて思っていた。
でも勧めてみても「う〜ん」とか言ってやりゃーしない。
それが、ある日から一生懸命、腰痛体操を始めた。ちょっと痛くても、自ら歩くようにもなった。
いったいなんだ? どうした? なにがあった??
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「腹筋ができなくて、ショックだったから」。
腰痛でここんとこ、臥せっていたからねぇ。
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そうか自分で「やばい!」「これは!」と思えば、やるんだ。
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逆に言えば、本人がその気にならなきゃ端でとやかく言ったって、どうしようもないのね。
とかく「ああしたら?」「こうしたら?」「それはしない方が」「こうすべき」「ダメじゃん」とひとのことに口をだしたくなる。
で、聞いてくれないと、「なんで? こんなにキミのためを思ってるのにさ」とイライラしたり。
……いや本音を言えば、腹を立てたり。
精神衛生上、よろしくない。
ではどうする?
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本人のことは、本人に任せておけばいい。
そのひとに最適なこと、必要なこと、ためになることは、他人にはわからないんだ。たとえ夫婦でも、親子でも、親友でも……。
口出ししたって、煙たがられたり、関係がぎくしゃくしたり。
大体、口だすこっちは至福の人生を歩んでるのか?
やっぱいろいろ悩んで、苦しんで、迷って、間違いや失敗をしながら歩いてる。
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つっても、「好きにしなさい!」と突き放すのではなく(字義どおりなら「自由意志を尊重する」感じだけど、うちの場合、「見捨てる」って意味だったね)、見守って、SOSをキャッチしたら情報や技術、援助を提供する。
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いままでの路線から転換。
や〜、なんか、こっちのほうが楽そうだし〜。
慣れるまではそれなりに時間かかりそうだけど……。
2006.6.8(水)
本棚に「タオとコブタ」を書く。
2006.6.14(水)ひかりに還る
先端恐怖症が強烈になってきた。
槍の穂先や針が目に突き刺さる! 鍼灸の本を読むことすらできない。鍼が脳裏に浮かぶから……。
目がイリイリ、ワジワジしていてもたってもいられない。眠れない。七転八倒。
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瞑想に現れたのはローマだかギリシャだかヨーロッパだかの将軍。40代? 50代?
高潔な人物つーことで通っている。それゆえ神の御加護があついとひとも自分も思っている。戦場に身を置きながら、致命傷を負うこともなく生き延びてきた。
だがあるとき、槍が右目を刺し貫き、戦場で命を落とす。
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なぜだ!
神は怒り給うたのか! だから罰として死を賜ったのか!
わたしはなにか間違っていたのか! 悪をなしたのか!
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死の瞬間の強い疑問。
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いいや、神は怒らない。死は罰ではない。
よい行いを誉め、悪い行いを怒って、その人を殺すような存在ではない。どんなあなたも許して、自由な選択を認めている。
無条件の愛とはそういうものだ。
あなたは戦争で幾多の人を殺した。信仰の中で人を殺すのはどうなの、と知っていたけど、戦争は例外だと思い込んでいた。信仰と別の人生とふたつの矛盾を生きた。
でもそれもあなたの経験になった。それでいい。
あなたが「正しい」とか「悪い」とかではなく、なにかに目をつぶって過ごした人生だった。自分の中に葛藤もあったかも知れないね。気がついていた?
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彼は安心して、納得したように見えた。
先端恐怖症は鎮まった。そのうち、すっかり消えていくんだろうな。
2006.6.15(木)隠す苦
わたしが攻撃的になるとき。
自分が「弱い」「ダメな」と思っている状態になってしまい、それが露見しそうなとき。
ばれるのが恐ろしいので、攻撃して相手を追っ払おうとする。
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恐い。不安。ショック。動揺してるとき。痛がっているとき……。
素直に「弱い」自分を見せられないのね。
「弱い」といっても、自分で思い込んでいる「弱さ」。よく考えれば些細なことで、なんでもないことだったりするのに、意地を張り見栄を張る。
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そういえば、ある前世でわたしは若い男性。港町のチンピラを束ねるリーダー(頭? 頭目?)だった。
常に肩をいからせて相手を威嚇してた。
でも彼の中に入って、彼として感じ、行動してわかった。
いつ襲われるか。いつ怪我をするか。いつ殺されるか。
すごく恐いんだった。
そうか、こういう人って常に恐怖を味わってるんだ……。
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だからいまのわたしの肩凝りも、恐怖と関係してるのよね。アドレナリン出っぱなしの恒常的緊張状態。
2006.6.20(火)美技
ワールドカップ、次はブラジル。
マスコミは「もう後がない!」と悲壮なことを言ってるけど、あのブラジルと試合できるなんていいじゃん。
勝ち負けより、躍動するからだの美しさ、わざの巧さを楽しめばそれでいいのに〜って思う。
クロアチア戦でも中田のシュートはかっこよかったな〜。スカッとする。
とめたキーパーもすごかったぁ。
ああいうのを見れれば十分(ドキドキするのがイヤだという説もある)。
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義妹からのメールで、うちの父が副鼻腔炎の手術を受けたことがある(それっていつの話なんだろ?)ってことを知った。
用があって電話したら父が出た。「元気なの?」と聞いてくるから、「ダンナもわたしも腰痛で」と言うと、昔っから父も腰痛だったと初めて告白。
「片頭痛もこのごろは前兆現象だけで終わる」と告げられ、「ええ〜っ、わたしも去年はそうだったよ〜」と同病相哀れむ。視界のギラギラが始まって膨らんで、痛みと吐き気を覚悟すると、徐々に消えていってホッとしてたんだよね〜。
うちって、お互いあんまりからだの不調の話をしない風潮があって、父70代、娘40代にして初めてそういう話題を持ち出せるようになったんだな。
すこしは雪解け?
話せるようになって嬉しい。風通しいいほうがいい。
2006.6.29(木)過去からの贈り物
中2のときの試験だの作文だのが出てきた。
わたしも「墾田永年私財法」を知っていたのか〜。すっかり忘れていた〜。
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作文では自分がどんなにだらしないか、をアピールしていた。
うーん、自己評価が低い。露悪趣味もある。
いや、それよりも。
多分優等生として通っていたので、わざとこういうことを書いて、先生を惑わせようとした。相手の反応を窺っていた。
ちょっと生意気。斜に構えたとこもあり、かなりひねくれて、密かに計算してる。
で、一方、SOSでもある。悲鳴。自分で気がつかないところで、苦しんでる。
いまならわかるんだよな〜。
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お風呂の中で「これがリラックス? なるほど、気持ちいい……」と思えた。
とうとうわたしもリラックスを体感!? すごい〜。
(人にはリラックスと言っておきながら(^^;)。
2006.6.30(金)双葉より
もういっこ、小5のときの作文。
先生に「本を読んでない」と言われ、むかついたと書いてあった。むかしからかなりの読書量だったのに、それを知らずに決めつけた物言い。
いまでも、「美穂ちゃんて、○○」「ミテクルさんて、こう」と決めつけられるとぶちきれる。
変わってないのね〜。
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先生に言われてムッとしたときには黙っているが、先生に提出する作文にしちゃうなんてね。
面と向かってより、書く方が率直に言えるのも、いまに似てる?
「わたしは怒るだけだからいいが、人によっては心の傷になる」とも書いてある。「心の傷」なんて知ってたんだ〜。
先生を脅してる。
「わたしはそんな人間にはならない」だって……!
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あのころからもち越してる怒り。
だいぶ軽くはなってきたかな?
決めつける人が、「人を狭い了見で決めつける人生」を歩むだけだ、と思えるようになってきたから。
というか、わたし自身そういう傾向があるのよね。自分が嫌っていること、イヤな人って、自分を映してることが多いから……。
そろそろ卒業。
受け入れることによって。