2007.2.23(金)抑えて潰せ!!
映画「ヨコハマメリー」を見た。
メリーさんは戦後パンパン(米軍相手の娼婦)をしていて、そのまま90年代半ばまで伊勢佐木町あたりにいた女性。白塗りの顔に、独特なドレス。一目で記憶
に
残るような人。
浪人時代はあそこらへんですごしたから、見かけたことあったかも?
もしそうでも、たぶん、わたしは「見ちゃイケナイ!」と目をそらしたことだろう。
映画はメリーさんと関わりのあったひとのインタビューで構成されている。
メリーさんの行きつけの喫茶店にはメリーさん専用のカップがあったという。「あんなひとと同じカップで飲みたくない!」というお客さんがいたから。
「おそらくお店の人は」と、野毛山の大道芸をプロデュースしている女性が推測する。「メリーさんはステキな方だから、あなた専用のカップをご用意しました
よ、とおっしゃったのでしょう」。
文句を言ったお客さんも、メリーさんも傷つけない専用カップ。世の中にはこんなことができる心の温かい優しい人もいるんだなぁ……。
こころのどこかが凍てついてるわたしは、こういうエピソードに弱い。涙が出てくる。泣くことでちょっとずつ氷が溶けていってるかなぁ。
♪♪♪♪♪♪
映画を見ながら、わたしは自分で自分の好奇心をかたく封印してるなぁ、と感じる。
理性の外で、「好奇心はいけないもの」「忌むべきもの」と固く閉ざしている。
とっても不自然で不自由だと感じることがある。
好奇心が自分にあることもわかっていて、それを罰している。
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