2005.3.3(木)大物釣り
人混みに出かけた。
目より少し高いところから、ものを見てるようだった。少しクラクラして、少し現実感が希薄。エネルギーが体からはみだしてるのかもしれない。
足に意識をむけた。でも、たいして変わらない。
グラウンディングしつつ、アタマからちょっと上の方に伸びているんだろう。おもちをひっぱったような形になってるのかな。
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家から出ると、ものの見え方がボンヤリしたり、二重っぽかったり、視野が狭くなったりさまざま。フツウのときもある。
緊張して居心地が悪いと、そういう「症状」が出るのね〜〜。なるほど。
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ひとが去っていくと、「嫌われてる!(>_<) この人、怒ってる!」と自動的に思い込むことに気がついた。
でもそう思うことが怖くて、理由を探して安心しようとしてた。気持ちに直に向きあうのを避けていた。自分のどこが悪いのか、なんて考えて……。
わたしにはわからない理由でだれかが去っていく……。だから嫌われてる、と推測する。子どものころから、何回もあったパターンなんだよ〜。
「傷ついたインナーチャイルド」が隠れていて、泣いてるんだろう。見つけて欲しくて、はじめのデキゴトを再現する。何回でも……。
それがわたしの人生を破壊しようが、滅茶苦茶にしようが……意識的な計算ではとてもできないようなことをやってのける。見つけてもらうまで。愛してもらうまで。
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父が突然、姿を消したことに関係あるんだろうなぁ……。ふたつかみっつのころ?
単身赴任でブラジルに行ってしまったのだ。
昭和ヒトケタ生まれの母は、泣き言を言わない。当然、わたしもガマン。
父が不在の間、おなじアパートで暮らしていた叔母一家が突然、引っ越していった。フクザツな事情があって、母にはワケがわからなかったらしい。いまごろになって(40年も経って!)、ブツブツ言うのをはじめて聞いた。
ふーん……。
父と叔母のダブルパンチか。わたしの気持ちと母の気持ちと混ざり合ってどこからどこまでがどっちのものか、わかんなくなって、私の心に沈殿しているのかも。
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たぶん、そうだろう。十中八九、間違いない!
だけどこれ、手強くて……感情を感じようにもなかなか上がってこないのよねーーー。感じないことには、癒しは起こらないのだけど……。
インナーチャイルドにふれるどころか、すべてが瞬時に動きを止めて、拒絶されてしまう。みごとにはじかれちゃう。
うーむ、まぁ……気長に、気長に……慎重に。なんだか大物みたいだから。
2005.3.4(金)ひよひよ
佐藤愛子さんの本に「さいきんの日本人は大丈夫か!? あんまりへなちょこじゃないか!」という趣旨のことが書いてあって、自分も思い当たるだけに耳が痛い。我が意を得たり、ってのもあるし。
子どもが子どもを育ててどうする! むかしはもっと辛抱があった! 子どもがケンカやケガをするのは当たり前! 覚悟はどうなったの! などなど。
はぁぁ〜、そうなんだぁ。
たしかに……いまの日本って(日本だけじゃないけど)窮屈で、……歪んでて。
でも……もう子どもが子どもを産んじゃってるんだし、こうなったら育てるほかないし……どうすりゃいいのよ。
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ある精神科医のエッセイ集を読んだ。
細菌でもマウスでも、増えるだけ増えると数が減って滅びる。どんなに手厚く世話をしてもダメなんだって。
人間もここまで増えて、減っていく。日本だけじゃなくて、世界中で……。自然の摂理。
個体の生命力がか細くなっていくのかな。
親が強いと子どもは弱くなる。親がいつまでも元気で長生きだと、子どもはなかなか強さを身につけない。はは……ほんと?
ひとが密集しすぎると、かえって孤立して孤独感が深まる。都会の電車は不自然に静かだものね。みなお行儀よくて死人のようで神経質で……でも無理もない。
佐藤愛子さんが感じてることを、別の言い方で教えてもらったような感じ。集団の力学っていうか、なんというか。
わたしが「ひ弱」な意味……。しょうがない。それでいいか……。
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ああ、わたしは「人間は温かいもの」と思っていないんだなぁ……。
"My Big Fat Greek Wedding"を見てたら、泣けてきた。あったかい人もいるんだ。
パワフルで猥雑で騒がしくて、理屈なんか通らなくて、下品でオープンで……あったかい。生命力……。喜び、悩み、笑い、泣き、怒り。大袈裟でおかしくって。困るけど憎めない。
だから沖縄に惹かれて通っていたのよねぇ……あのころ。
私の世界は整然としてつめたい。
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短くない人生の中で、暖かい人たちにもたくさん会ってるのに……。
思いこみ(core belief)ってのは、かくも根強いものなんだなぁ。枝葉がそよいだくらいじゃあ、びくともしない。本体と根っこにがっぷりよつ、取り組んで、すりすりするしか……。
つめたい世界にも、すりすり……☆ それがわたしだもんね。
でも、ヘナヘナヘナ〜〜、……無気力。
2005.3.8(火)重いコンダラ
core belief(コア・ビリーフ)ってものは、すごい威力があると感じる今日この頃。
「核となる信念」「思いこみ」「確信」……なんて訳せばピッタリくるんだろう。
とにかく、「人生は○○だ」「わたしは××だ」という思い。心の奥底にあって、ふだん意識はしないだろうけれど、どの瞬間もこの思いに動かされる。
「思いが人生を創る」。
そのなかでも特に根深い「思い」。
「核となる信念」を実現するように人生は展開していく。
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「わたしの人生は最悪だ」と思っていると、最悪の人生がおとずれる。傍目にはそんなじゃなくても、本人にとっては最低最悪。
「わたしは価値がなく、見捨てられる」と思っていると、なんどでも見捨てられる。計算してるわけじゃないのに、そういう状況を創り出しちゃう。
「人生は苦しい」ならば、なぜかわからないが苦しいことばかりが起きる。
「性は汚いもの、コワイモノ」なら、そういう体験ばかりしちゃう。
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いやぁ、性なんてフツウのことだよ。怖くもなれば、素晴らしくもなれば……その人次第。性そのものが善とか悪なんじゃなくて、受け取り方なんだよ。
……と誰かにいわれて、そうかと思う。
一歩踏み出そうとする。
すると、「性は汚い、怖いもの」と駄目押しするようなことが起きる。
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「人生最悪っていうけど、見方次第じゃないの」といわれて、そうかと思い、一歩踏み出す。
するとこれ以上ないってほど、最悪の事件が起きる。
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人間は怖い。……けど、わたしがイタズラにそう思うだけなのかも。ほんとうは暖かい存在なのかもしれない。
なんて思うと、この世のものとも思えない恐怖を体験する。
うそだ! やっぱり、人間は怖い! ……と思ってしまう。
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それはまるで、インナーチャイルドが「行かないでっ! 置いてかないでっ! こっちを見てっ!!」と死にものぐるいで叫んでいるようだ。「思いこみ」ができたときに、彼女はすごく傷ついたのだ。すごく悲しかったり、すごく腹が立ったり、すごく怖かったりしたのだ。
だけど、その感情をずっとひとりでかかえて、封じ込めて来たのだ。傷ついたまま。
その子に目を向けることなく歩き出すのは、きちんと離婚しないまま再婚しようとするのとおんなじなのかも。
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「そーか、わたしはこんなに人間怖いんだ。ごめんね、インナーチャイルドちゃん、いままでほっといて。怖かったよね……わかるよ。こんなことがあったんだもんね。ずっとひとりで怖さを抱えてたんだ……小さいのに。ごめんね、やっとわかったよ」。
彼女が泣いたり怒ったりしたあと、安心して眠って、わたしと一体になったとき、はじめて次の一歩を踏み出せる。
新しい地平が見えてくる。
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コア・ビリーフを見つけだしたら、インナーチャイルドもすぐそばにいる。そうしたら、ただ抱きしめよう。
「わたし誤解されるのが、すごく怖いんだな」と気づいたら、「そうなんだねぇ。怖いよねぇ」って言ってみる。
「誤解されるなんて、当たり前じゃん。人の理解力なんてマチマチだし、わかりあえるなんて方が珍しいんだよ」と正論を吐いてもムダ。
幼い私はただわかってほしいだけ、だから。
うーむ、そうだったのか。
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春だから(?)、いろんな思いこみが浮かび上がってきて、はあぁ、忙しい。というか落ち込むというか、でも元気になり始めたっていうか。なんだかせいせいした気分!
「人生は辛いと思ってるの」「そうか。そうだよね……それは本当に辛いよね……」「うん」。
2005.3.15(火)ぜつぼう
ここ二週間くらいの間、鼻の中に傷があるような気がして、しばらくしたら唇に水疱ができて、その間に歯が痛くなって、治まったと思ったら熱が出て寝込んだ。
一連の関係あるデキゴトだと思うけど、お医者さんに行くとしたら耳鼻科と内科と歯科? 個々のお医者さんは細分化してるからミテの全体像は見えないと思う。
と、ダンナに言ったところ、「そういう現実をキミが創っているわけだ」。
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およ? そーかも。そらそーだ。
……ということは??
私は「私なんか、どうせわかってもらえない」と思っている、ってことか。
「おかあさんにはわかんないんだ」と思った瞬間のことは、鮮やかに覚えてるしなぁ……それだけじゃないんだろうなぁ。
などと考えながら、気持ちがドンドン沈んでいった。
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そうか。じゃあ、もう死んじゃおう。
家を出て、死んでしまおう。生きてるのはもうイヤだ……。
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いったい、なにが起きてるんだ、とすこし冷静な自分もいる。
怒り? ううん、ちょっと違う。悲しみ……でもない。なんかすごくお馴染みの、落ち込みの、ドツボの……。
絶望? そうだ! 絶望だ!
インナーチャイルドの講座に出たとき、発見したんだっけ。あれっきり、忘れていたけど……産まれてすぐ、人生に絶望していたんだった。
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父がいなくなったときの感情。出てこないと思ったら、絶望だったんだ。
長年の歯ぎしりも「絶望してるから、歯を食いしばって生きてる」ってことなのかも。「悔しさ」よりピッタリくる。ビンゴって感じ。
「死にたい」と思うのは、生きる辛さってより、もっと奥底にある絶望感から来てるんだ。そっか、なるほど!
ダンナがマンガ「絶望に効くクスリ」(山田玲司作、小学館)にはまっているのに、なんだかんだとミテが難癖をつけてるのは、「絶望」の文字がこのことを思い出させるからかも。
無気力やからだの重さ。暗い感じ……そうだよ。これなら納得。
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なんにでもかんにでも過敏に反応すると思ったけど、それはなんでもかんでもが絶望を呼び起こすからだ。
ほかの人にはなんでもない花粉やホコリ、動物の毛、クスリ、食物が人によってはアレルギーを起こすみたいなもんかな。全然無害そうなものにも反応して絶望しちゃうんだ。
で、いちいち絶望してると生きていけないから、強力に否認する。
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はぁーーー……。
落ち込んで、ちょっとダンナに八つ当たり。
だけどわかってる。彼はわたしのなかにあるものを呼び出してくれただけ。これはわたしの中にあったもの。
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絶望は前世からも来てるだろうし、一族の血脈の中に受け継がれてきたものでもあるのだろう。両親も友だちも教師たちも、「ミテクルがなにがしかの絶望を抱えて生きる人生」を全うするために、それぞれの役割を果たしてくれた。
ありがと!
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この絶望ってやつが消えたら、どんなにか楽だろう……って思った。
そしてまた思った。
絶望をじっと抱えて生きる人生って、こんななんだーー。
暗くて重くて。重いっていうか、重しって感じ。一見、わかんないだろうなー。自分でもわかんないくらいだし。だけど、いっつも足首から下は絶望に浸ってるみたいな。まったくなくなったことはないんだろうなぁ。
わけわかんない傷つきやすさ、隠してる怒り、なにもしたくない。こんなじゃ、ダメだって気持ち。見捨てられる。嫌われる。怒ってる……とか。過度にいい人になっちゃったとか。で、自滅してたりとか。恐怖とか……。
なるほどーーー。絶望を体験してるわけだ。
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いーか。
絶望しながら、青息吐息で、からだ引きずって、辛いなぁとか思っていたって。
そうなの。無気力無気力♪
こうなると、無気力が、ちょっと楽しい……。
悪玉コレステロールが表現してるものは、絶望だったりして、などとも思うのだった。
2005.3.23(水)ぷち呪縛
すぐ絶望して、死にたくなっちゃうなんて一昔前、一世を風靡した(してない?)「すぐ死んじゃう星人」みたいだな。なつかしー。
そうか、絶望してるのか、すぐ絶望するのかと気づいたら、そのあと体の軽いこと。気持ちと心も軽いこと。いまはまたフツーに戻ったけど、「絶望している自分」を自分から隠すために、膨大なエネルギーを使っていたんだなぁ、と。
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楽器を修理に出した。
しょっちゅう弾いてるわけじゃないけど、ないとさびしー。
試験前になると、読書がはかどるといった類のことか。失って初めてわかる……とか?
ジョバンニ(楽器)はアチコチガタがきているようで、けっこう大改修(-o-;。生まれ変わって良い音色になるのかシラー?? たのしみ。
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信号待ちをしていた。
隣の信号まで、いま歩いた方が早く目的地に着くように思った。
だけど足が動かない。歩き出せばいいのに……と自分でも不思議。
なんだろーと思っていると、「一度決めたことはやり遂げなさい」という母の声が聞こえた。「この信号を渡る」と「一度決めた」から?
こんなところで「やり遂げて」いたのか……(-o-;。
2005.3.31(木)やさしくして
親に遊びに行くと言っては、風邪を引いてのびのびになっていたので、ハッキリと日にちを決めた。
そしたらまた風邪を引いた。
と、母が「なんで風邪なんかひいたのよ?」。
「なんで」??
感染経路を特定しろってこと? いま風邪をひいたことの意味? 発症を促した因子? 風邪をもたらしたコア・ビリーフ? 答えようがない〜〜。
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なかなか寝付けない。風邪ひくと、からだのアチコチが緊張するらしい。ここが緊張してる、ここもこわばってる、と眠れない時間を自分の観察に充てる。
ウトウトしたときに「やさしくしてほしい」という声が自分の内側から聞こえて、目が覚めた。
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本心は知らないけど、母の言葉はきついから、突き刺さるから……病気で弱っていれば、すこしは優しいことを言ってくれるかも知れない。
……と、期待して風邪をひいたのかもな〜〜。
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でもわかったのだ。母は、ここぞと言うとき、慰める言葉や暖かい言葉を発する能力が欠如しているのだ。かえって相手の胸を抉るようなことを言ってしまう人なのである。
ない袖は振れない。
だけどそれがわからないから、絶望していた。「死にたい」は「どんなにわたしが辛いか、思い知れ」という意味でもある。
ほんとうのほんとうは単に「優しくして」だったのかも。
「両親は優しい言葉をかけることはできない」という現実を受け入れて、自分で自分に優しい言葉をかけてあげればいい。傷は傷と認めてあげて……ね。
やっと「家族の理想像」と合わない現実を隠蔽するのではなく、ありのままが見えるようになってきたのかな?
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でもまぁ、風邪は進行中。